紅一点×SnowMan (ページ23)

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★ ページ23

女『何あれ。監督に媚び売ってんの？』

女『やばくなーい。やっぱそうやって仕事とってきてるんだね。』

女『てゆーか中島くんと距離近すぎだし。』

一緒に出演する女性アイドル達が、松雪の悪口を言ってる。
しかも本人に聞こえるようにだ。

まじかよ。顔も大したことないくせに
性格も悪いとかやべーよ。

そうは思っても、こっちに矛先が向かうのが怖くて
否定することができない。

同じグループのメンバーなのに。

重岡『なんやの、自分ら。そんなん言ったら空気悪なるやん。どう考えても松雪さん演技の打ち合わせしとるだけやし。そんなんちゃうやろ。なー？健人。松雪さん健人と距離近いん？』

悪口を言ってた女性アイドルに向かって
堂々と言い放つのは関西のJr.の重岡大毅。

あくまで普通のテンションで健人に聞いている。
健人も何事も無いかのように答えていた。

中『えー、むしろ遠いよ。松雪はうちの事務所の高嶺の花だからね。誰も触れられないよ。』

重『やろー。そうやと思ったわ。やったら俺はもっと高嶺の花やわ。エベレストやん。登れへんわ。やから君達とはタイプがちゃうだけやで。身近なアイドルやんか。それもめっちゃ良いやん。』

褒めてるのか否か分からない感じだけど、
重岡に言われて何故か満足げな女性アイドル達。

君達単純すぎない？そこから重岡が周りを巻き込んで
うまいこと松雪から気を逸らしてる。

こいつすごいな、、、。

しばらくして、俺と照が話してるところに健人が来た。

健『やっぱたくさんアイドルがいる現場は大変だよね。』

岩『健人は座長だからな。余計気を遣わないといけないもんな。』

「でも、重岡だっけ？あいつすごいな。」

健『シゲはほんといい奴だよ。俺があそこに切り込めないし助かった。』

健人もほっとした顔で松雪を見ている。

彼女は相変わらず誰とも話してないけど。
でも不思議と演技の現場では、
空気を悪くしているとかではなかった。

彼女をただ否定するのはやめよう。
俺自身、そう思い始めていた。