紅一点×SnowMan (ページ21)

今日:724 hit、昨日:3,523 hit、合計:425,211 hit

⭐︎ ページ21

ある日、私は事務所にいた。今日はレッスンがある。
ダンスは参加しないとな。

「、、、。」

『、、、。』

グループごとのダンスレッスンだから、
SnowManでいるのだけど、全員無言だ。

別に私抜きでやってもらってもいいのに。
そもそもSnowManに入ること自体納得してないし。

森『松雪おはよう！』

「、、、おはようございます。」

森本慎太郎が挨拶をした瞬間、
レッスン室が少しだけざわつく。

大体、私に必要な話以外で話しかける人はいないから。
近くにいたSnowManのメンバーもギョッとしている。

森『今日はレッスンだけ？』

「、、、。」

森『何もないならご飯行こ？』

「この後は映画の撮影です。」

森『えー、なんだ。残念。高地も誘って行こうと思ったのに。』

高『えっ？おれ？』

優吾が突然名前を呼ばれてびっくりしてる。

そりゃそうだ。表では私と優吾が仲良しなことは
誰も知らないのだから。

森『だって高地バイク持ってんじゃん。それに乗せて連れて行ってほしくて。』

高『いや、バイクは二人乗りな？』

森『うん、だから松雪を高地が乗せてってさ。』

高『お前はどうすんの？』

森『後ろから全力で追いかける。』

なんだろう。
その様子を想像したらちょっとおもしろい。

「ははっ。」

渡『え？』

森本慎太郎の言動がなんだかおかしくて、
思わず笑ってしまった。

SnowManが驚いている。

森『あー！松雪が笑った！笑った方がいいよ！絶対！決めた！俺、会うたびにどうにかして笑わせるから！ね？』

「、、、。勝手にしてください。」

森『高地も手伝ってよ、ね？』

高『えー。なんでよ』

彼の明るさにちょっとずつ自分の気持ちが
変わってきているような気がする。

仲良くはできないけども。
悪い子ではないのかな、そう思い始めた。