紅一点×SnowMan (ページ18)

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★ ページ18

今日は生徒が割とセリフの多いシーンで。

役者『そんなこと言わっ、、、。すみません。』

1人の役者の人が何回かミスをしている。

またこの人が本当に間違えているのか、
わざと間違えてるのか微妙なのはシーンもシーンだからだ。

このシーンは松雪が階段から落とされるシーン。

実際にはマットもひいてあるし、
そこまで痛くはないと思うけど、
階段に身体を当てるからダメージは
全くないわけではないと思う。

監督『君しっかりしてよ。松雪さん大丈夫？』

A『大丈夫です。』

役者『松雪さん、すみません。』

この人の謝り方に全く誠意がない。
あー、これは後者だ。

俺は松雪が好きでも嫌いでもないけど、
これは違うと思うから。

「そのセリフ、僕に変更できませんか？」

役者『え？』

多分このセリフなら俺が話しても違和感なさそうだから。
それなら一発で成功させる自信あるし。

監『そうだな。森本くんでいこう。すぐいける？』

「大丈夫っす。」

そこからは当然だけど、NGはなくて。
無事に撮影が終わった。

A『森本さん。』

「はい？」

まさか撮影後に話しかけられると思ってなかった。
いつも忙しいのかすぐに帰ることが多いからだ。

A『ありがとうございました。助かりました。』

この人は全て分かっていたんだ。
その上で何も言わず受け入れていたのか、、、。

「いや、、、。撮影が滞るのが嫌だっただけです。」

恥ずかしさからぶっきらぼうな
態度をとることしかできない。

松雪は無言で頭を下げると、
スタッフさんや演者に挨拶をして帰っていった。

なんだろう。いろんな噂があって、紅一点で、、、。
でも不思議と人を惹きつける魅力のある人。

もっと知りたい。なぜかそう思った。