紅一点×SnowMan (ページ13)

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side NAKAJIMA ページ13

腕を引くとそのままついてくるこの子は
ほんと美しいと思う。

事務所の姫であり、
俺にとっても姫である松雪A。

初めて出会ったのは事務所の屋上だった。

元から女の子が1人入ってきたのは知っていたけども。
どちらかというと彼女のことを否定派だった俺だったが、
屋上で見たときに一目惚れした。

こんな綺麗な子いるんだ。
社長が彼女だけ事務所に入れたのが分かる。

そこから声をかけて。
どうにか2人きりになる状況をつくりだして。
なし崩しの関係が今も続いている。

脱衣所で服を脱がせる。
その時も彼女は特に表情を変えることはない。

彼女は普通にしていても綺麗なんだけども。
脱がせると更に綺麗なんだよね。

「はいろ？」

『うん。』

お風呂に入り身体を洗う。
湯船に2人で浸かると後ろから抱きしめた。

「ほんと可愛い。綺麗だよ、姫。」

首筋に唇を這わすと少しだけ吐息が漏れる。

ほんとに、、、。
彼女は男を喜ばせる方法を知っている。

いつも身体を重ねるたびに思うけど、
彼女は一体どれだけの人と夜を共にしているのだろうか。

この子が人を欲することはあるのだろうか。
そんなことばかり考えてしまう。

『健人全然集中してない。』

「、、、。ごめんね？姫が可愛いってこと考えてた。」

『何それ。』

ほんと彼女は全てお見通しで。
ここからギア入れないと。

いつか俺に振り向いてほしいということを考えながら
姫を全力で抱いた。

お風呂だけでとどまるわけはなくて、
その後寝室に移動して、俺にとっては甘い夜を過ごす。

彼女の沼から抜けられないのは、
決して自分から求めることはないけども、
求められたらそれなりに応えてくれるところだ。

ベットにいるその時間だけ自分のことを
好きなのではないかと錯覚してしまう。

何回か抱いた後に仕事疲れもあって寝落ちしていた。

真夜中に不意に目が覚めると隣に彼女の姿はない。

あれ？いつもなら朝までいるのに。
リビングを探すと、ベランダに出るカーテンが開いている。