紅一点×SnowMan (ページ1)

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side YOU ページ1

2012年春

最悪だ。

秀明くんに絶対に来いと念を押され来た
滝沢歌舞伎の公演で6人のJr.がステージに立った時に
スクリーンにはSnowManの文字。

へー。ミスノが無くなって、SnowManって
新しいグループできるのねなんて呑気に考えていた
1分前の私を恨みたい。

滝沢『以上6名と今日はステージに立っていない松雪Aの7人でSnowManです。』

会場には悲鳴に近い声が響き渡る。

は？

待って。
なんで私もSnowManなの。

グループ活動は絶対しないって
さんざん事務所には言ってきたはずなのに。
意味わかんないんだけど。

公演終了後、すぐにある人の楽屋に向かう。
怒りの感情しか湧かない私はノックもせずドアを開けた。

「どういうこと？」

滝『おー。Aじゃん。ちゃんと公演来てくれたんだね。』

えらいえらいなんて言いながら頭を撫でようとする。

「触らないで。」

その手を払いのけて、秀明くんの顔を睨みつける。

「私言ったよね？グループには絶対所属しないって。秀明くんも私にグループ活動は無理って言ってたでしょ。」

滝『そんなの分かってるよ。Aがグループ活動が嫌なの。でも仕方ないじゃん。このグループにいれたくなったんだってよ、社長が。』

はぁー、、、。
またあのクソオヤジか。

この事務所における最高権力者を前に
この男も何もできないってやつね。

「だけど、私は何もしないよ。誰とも仲良くするつもりも、グループ内で調和をとるつもりもない。」

滝『いーよそれで。』

「はあ、、、。もう、意味わかんない。私が入ることでどんだけ悪影響があるか分かってないよ、みんな。」

滝『まあまあ。』

そうやって言いながら秀明くんは私に迫ってくる。
あー、いつものやつか。

この人はちょっと都合が悪くなったらすぐこうだ。

近づいてくる顔に私は真顔で受け入れる。
秀明くんは唇にそっと触れると深いキスをしてきた。

私は秀明くんを抱きしめることもなく、
ただただ彼の行為を受け入れる。

そうしろと教わってきたのだから、
それ以上もそれ以下でもない。

佐久間『失礼しまー、、、したっ！』

今後、同じグループとして活動する
佐久間くんが楽屋に挨拶にきたけど、
私と秀明くんがキスをしている現場を見て
すぐにドアを閉めた。