マネージャー×SnowMan② (ページ21)

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side FUKAZAWA ページ21

2015年春

Aと真山さんがJr.の専属マネージャーになった。

最初、Aから聞いた時はびっくりしたけど、
同時に少し納得する自分もいて。

Jr.の人数が増えてきて、
統制がとりにくくなっているって言ってたし、
これで少し仕事が楽になるって安堵してたっけ。

Aとの交際は相変わらずだ。
ほんと一昨年がお互いしんどかったのが
嘘みたいに安定している。

Aも仕事に慣れてきてっていうのもあるし、
俺も少し大人になれたし。

ただ、自分達のデビューの兆しは全く無くて。
少し、いや、かなり焦っている。

昔からの友人は春から就職する中、
まだJr.と呼ばれる立場の俺。

加えて、クリエでの公演でユニットを
組んでいないメンバーが座長になるという。
しかもそのメンバーは皆後輩だ。

SnowManのメンバーも俺も辞めることが頭をよぎる。

そんなことAには情けなくて言えないけど。

そんなクリエ前で稽古が始まる中、気になることがある。

羽田『みなさーん。昼食お持ちしましたぁー。』

盛岡『、、、。』

羽田さんと盛岡さん。新しく2人マネージャーが入った。
2人ともWESTさんと兼任だけど。

2人共同い年だけど、性格は真反対というか。
羽田さんはフレンドリーで。
盛岡さんはほとんど声を聞いたことがない。

ただ、羽田さんはJr.に対して距離が近い。
Aはどちらかというと
タレント誰に対しても距離を取る人だから。

どちらが正しいとかはないんだけども。
ただ、俺は気になってしまう。

渡『羽田さんって可愛いよな。愛嬌もあってさ。』

「あー、うん。そうかなー。」

佐『あれ？深澤ってあーゆー子好きなんじゃないの？可愛いじゃん。』

「いや、俺はむしろ苦手。雑誌ではそう言ってるだけ。」

岩『俺もちょっと苦手だわ。』

まあ、そんな感じでJr.内での評判は割といい方だけど、
俺や照は苦手意識がある。

羽『SnowManのみなさんもどうぞー。』

羽田さんからお弁当を手渡しされる。
渡す時に手を軽く握ってくる。

俺は嫌悪感がすごくて顔には出さないように
手を引っ込めた。

、、、。やっぱり苦手だわ。

というかわざわざ弁当をみんなに
手渡ししなくていいでしょ。他にやることあるし。

盛岡さんは黙々と稽古の準備をしている。
うん。俺はこういう人の方が好きだね。