マネージャー×SnowMan① (ページ7)

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2008年夏

辰哉くんとはあれから結構仲良くなっていると思う。

気づいたらお互い下の名前で呼び合っていて。

私は授業とバイト、辰哉くんも
学校と仕事で忙しいからなかなか会えないけど。

連絡は毎日とっていて、気になる存在にはなってきた。

元彼が年上の人だったから新鮮で。
最初はそんな軽い感覚だったけども。

辰哉くんはとにかく優しかった。
ほんと底抜けに優しくて、夜に電話してると
特にそう思う。

向こうは好意を持ってくれてるんだろうな
っていうのは伝わる。

だけど、一歩を踏み出す勇気はなかった。

高校生っていうのもあるし、元彼とのこともあったし。

そんな彼から花火大会に誘われた。

仕事してるし大丈夫なのかな？って思ったけど、
誰も分かんないから大丈夫と念押しされて、
行くことにした。

せっかくだし浴衣着ようかな。
バイト代で買った浴衣を着て待ち合わせの駅に向かう。
変ではないよね。

待ち合わせの時計の下に辰哉くんが立っている。

「お待たせ！ごめんね？待った？」

『、、、！！』

「ん？なんか変かな？」

全然話さない辰哉くん。

似合ってなかったかな？
あれ、結構気に入ってるんだけどな。白の浴衣。

『いや、、、。浴衣で来ると思ってなかったので。』

「せっかくの花火大会だからと思って買ったの。実は花火大会初めてだから。」

『えっ？そうなんすか？』

「うん。だからほんと楽しみ！」

『行きましょか。友達に穴場教えてもらったんですよ。』