マネージャー×SnowMan① (ページ6)

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『なんか綺麗とか美人とか言われることはありがたいことに結構あるんだけど、可愛いとか言われることはないから。』

照れちゃうねなんて言いながら
顔の前でパタパタと仰いでいる。

「そうなんすか？なんか俺の中では可愛い人です。」

『ははっ、ありがと。』

はにかみながらお礼を言うAさん。

あー、やばいかも。本格的に好きかもしれない。
自分からこんなに好きだなと思うことは
今まで全く無かったから。

どうしていいか分かんねー。
大体年上だし、多分俺のこと眼中にないし。

『あれ、そういえば深澤くんはなんで原宿に居たの？』

「俺服買いにきてて。」

『あっ！そうなんだ。実は私も。』

「えっ！だったら一緒に買い物しましょうよ！」

それから、何ていうか、
いわゆるデートみたいな感じで服屋を巡って
お互いの服を見たり、せっかくならと
記念にプリクラ撮ったり。

そのあとはゲーセンでぬいぐるみを取ろうってなった。
こうなったら俺の出番だ。

「何か欲しいものあります？」

『うーん。あれ！可愛い。』

Aさんが指差す先にあったのは
白いネコのキャラクターのぬいぐるみ。

チョイスがいちいち可愛いよね。

「多分2回でいけます。」

『えっ！？うそ。ほんとに？』

お金を入れて2回目で、、、。よし取れた。

『えー！すごい！私こういうの苦手なの。』

きゃーきゃー喜んでくれるAさんは本当可愛くて。
クレーンゲーム得意で良かったなんて思ってしまった。

「俺、クレーンゲーム得意なんすよ。」

『そうなんだ。いや、本当すごい！』

「はい、どうぞ。」

『ふふっ、ありがと。大切にするね。』

そう言ってぬいぐるみをぎゅっと抱きしめている。

その日はその場で解散して。

きっとあの場で会ってなかったら、
こうやって距離が近づくことも、
というより会っても貰えなかったんだろうな。

よし、頑張ろ。改めてそう思った。