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『てかさ、最近深澤とどうなの？』
「あー、それ聞いちゃう？」
『え、別れた？』
「んなわけないじゃん。ただ、」
はぁ。あんまりこの話はしたくなかったんだけどな。
まあ、玉森なら大丈夫か。
『ただ？』
「倦怠期みたいな感じなのかな。全く会えてないの、仕事以外で。」
『あー、なるほどね。』
「仕事はほぼ毎日12時越えるし、たまの休みは寝溜めしたいからって感じで2ヶ月近くプライベートで会えてないの。」
そう。仕事が忙しく、充実していく一方で、
プライベートで辰哉との時間は一切とれないでいた。
この間会ったのいつだったかな？
ってくらい会えてないし、LINEもおはように対して
おやすみとしか返答できない有様。
彼女？って聞かれると怪しいくらいの関係に
なってしまっているのが現状だった。
『まあ、白崎見てたらわかるよ。まじで忙しそうだもん。』
「彼女らしいこと一切できてないよね。今度の誕生日だってライブだから2人で会うことすらできないし。」
『あー、それはごめん。』
「いや、まあ、サラリーマンはそんなもんでしょ。仕方ないよ。」
ぽりぽりと好きな梅きゅうりを食べながら会話する。
『まあさ、うん。そんな時もあるでしょ。』
「だよね。玉森はどうなの？」
『そんな暇ねーよ。てかそれマネージャー的にはアウトじゃね？アイドルに彼女いるとかさ。』
「マネージャー的にはアウト。だけど、玉森の親友としては普通に幸せになって貰いたいからね。」
『ははっ。そもそも深澤と付き合ってるんだから、まず白崎がアウトだな。』
「確かに。」
2人で唐揚げを食べながらゲラゲラ笑う。
『あとさ。』
「ん？」
『ミツとなんかあるの？』
「えっ？みっくん？」
突然出てきたみっくんの名前に声が裏返る。
『いや、最近特に仲良いなって。他のメンバーでちょこちょこ話題になるの。ミツと白崎の仲。』
「いやいや。そんなわけないよ。それはみっくんに失礼すぎる。まず私は辰哉と付き合ってるしね。まあ、確かに最近ご飯行ったり、仕事で一緒にいることは多かったりするけど。」
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作者名：しょこら | 作成日時：2023年12月21日 21時
