マネージャー×SnowMan① (ページ29)

今日:12 hit、昨日:174 hit、合計:149,511 hit

★ ページ29

『SnowMan結成おめでとう。』

「ありがとう。いや、そうじゃなくて。」

『ははっ。まさか担当することになるなんてね。』

「いや、ほんとそう。大変じゃない？」

『正直ね、かなり大変。兼任だから余計ね。』

進藤さん1人でも大変そうだったけど、
まだJr.の専任だったから。

いくら真山さんが居るとはいえ、
兼任とか大変すぎるでしょ。

「でも、Aと一緒に仕事できるの嬉しいよ。」

『うーん。』

あれ？嬉しくないのかな。

「え、嫌だった？」

『いや、それはないよ。辰哉のそばで頑張ってるところを支えていけるのは嬉しい。だけどさ、やっぱ不意に付き合ってることがバレたりする可能性もないわけではないじゃん。だから怖くて。』

目を少し潤ませて、俺の肩に頭を乗せてくる。
甘えてくるなんて相当不安なんだろうな。

「まあ、そこはね。怖いよね。」

『だからね、メガネ買ったの。ダテだけど。』

「ん？なんで？」

『メガネ掛けていれば、マネージャースイッチ入れやすいかなって。その時は彼氏の辰哉じゃなくて、アイドルの深澤辰哉として見れる気がして。』

なるほど。そんな理由だったんだ。
視力も良いのにおかしいなと思っていたんだよね。

「まあ、Aが可愛いこと周りにバレたくないし、その方が良いよ。」

『、、、！！もうっ！なにそれ、そんなことないって。』

可愛い顔でポカポカと俺の体を軽く叩くA。

『でもさ、初めて他のメンバーさんに会ったけど、まあ、あのさ、、、。』

すごく言いづらそうに考えているA。
言いたいことは想像つく。

「怖い？」

『うん。怖いなんてもんじゃないよね。岩本さんと宮舘さんなんて言葉発してなかったし。』

「まあ、みんな緊張していたんだよ。マネージャーがつくのも、それが女性なんだからさ。」

『はああ。岩本さんとか睨んでたよ、私のこと。やっていけるのかなぁぁぁぁ。ほんとやばい時、助けてね？』

「だから大丈夫だって。」

それからは他のメンバーがどんな人なのかなど話していた。

そして、俺達は、仕事では不必要には話さない、
お互いアイコンタクトもなるべくしないようにする
ということを決めた。

まさか、このルールや仕事において
距離が近くなったことで大変なことになるなんて。

この時の俺は、Aと仕事ができる喜びしかなくて、
そんな未来を想像すらしてなかった。