マネージャー×SnowMan① (ページ16)

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side FUKAZAWA ページ16

2012年2月

まさかのAの就職先が俺のいる事務所で。
春から一緒に働けるなんて思ってもいなかった。

嬉しさはあるけど、少しだけ複雑だ。

入所して約8年いるけど、デビューできる兆しはなくて。

最初にいたグループは他のメンバーが
デビューしたから無くなったし、
今いるグループも2人は他のグループを結成したのを
きっかけにほとんど活動が無くなってしまっている。

メンバー同士もなかなかにギクシャクしてるし、
どうしたらいいか分からない状態だから。

そんな様子をこれからは耳にしたり、
見られたりするのかもしれないと思うと
少しだけ嫌だなと思う。

だけど、同じところで頑張れるっていうのは
嬉しさもあるわけで。

あとはAが可愛いし綺麗だから
男が近寄ってこないかだけ心配。

今日は2人で、Aの卒業旅行も兼ねて
グアムに来ている。

海外とか小さい頃に行ったっきりだからなぁ。
まじで楽しみ。

『ねぇー！グアムだよ！ほんと楽しみだったから嬉しいー！！』

「やばいね、テンションあがる。」

ホテルに荷物を置くと、ビーチに2人で向かった。

『やばい！めっちゃ海綺麗！早く入ろっ！』

手を引かれ、海に向かう。

いつもよりもかなりテンションが高いA。
しかも白の水着が可愛すぎてドキドキしてる。

それからはビーチで遊んだり、
美味しいアイスを食べたりしたり、
観光スポットをトロリーで巡ったり。

やっぱり東京だとなかなかそんなデートはできないから。
ここぞとばかりにお互いやりたいことを楽しんだ。

『ねっ！これ可愛いね。』

「ん？」

Aが指差したのは、
キラキラとした宝石が埋め込まれてるペンだった。

『これから仕事でペンを使うこと増えるだろうから買おっかな。』

「いいね。この紫のなんか可愛いと思うよ。」

淡い紫の石が埋め込まれてるペンが1番先に目についた。

『ほんとだー！これにしよ。』

レジに持っていこうと、
手に取ろうとしたAより先にそのペンを持って
レジに行く。