マネージャー×SnowMan① (ページ14)

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まあ、周りに言えないのは分かってるけど、
玉森は付き合うきっかけをくれた人だしね。

『でも、俺はいいと思うよ。深澤ってほんと優しいでしょ。』

「まあ、それは確かに。でも最近はなかなか会えてないんだけどね。就活忙しすぎて。」

『あーね。それなら俺と飲みに行くより深澤との時間大事にしなよ。』

「うーん、まあ。それは分かってるんだけどね。タイミング合わないのよ。」

『あいつも忙しいだろうからなー。』

「ほんと、今日もたまたまよ？玉森とタイミング合ったの。」

そんな感じでお互いほろ酔い程度にお酒を飲んで、
店でさよならする。

とりあえず、履歴書出すだけだしてみるか。

後日、履歴書を出して面接に臨む。
受かるはずないやーって思っていたらまさかの採用で。

内定通知を見た時は目玉が飛び出すかと思った。

しかも、今日は偶然にも自宅に辰哉が遊びにくる日だった。

ピンポーン。
インターフォンが鳴る。あ、辰哉だ。

『なんか久しぶりだね。』

「ほんと。ごめんね、忙しくて。」

『就活は仕方ないでしょ。俺全然分かんないけど。』

「ふふっ。でも今日で終わったからこれからは会える回数増えるよ！」

『まじ？おめでとう！それなら何か買ってくればよかった。』

にこにこと笑いながら抱きしめてくれる。

ほんとこの温もりも久々かも。
でもいつもの香水の匂いに安心する。

『ところでどこなの？俺分かるかな？』

「絶対わかるよ。」

メディア系を受けるとは言っていたけど、
希望するところが芸能事務所であることは伏せていた。

「あなたのところ。」

『え？どゆこと？』

「だから、辰哉の事務所だよ。」

『えっ。まじかよ。うわー。てことは春から一緒？』

「まあ、総合職採用だからどこに行くかは全然分からないし、女だからマネージャーとかはあり得ないと思うけどね。」

『いや、でも嬉しい。俺、デビューできるようにさらに頑張るわ。』

今回、玉森とか直近の仲良しの先輩が
デビューすることもあって、次こそはと
気合いが入ってることは知っていた。

「私にはあんまりできることないと思うけど、できることあればしていくね。」

『ありがとう。』

「今日はそんなでちょっと頑張って色々作ったの。」

テーブルにはハンバーグやグラタン、
オムライスなど辰哉の好きなものを並べていた。

『うまそっ。』

一人暮らしを始めてから料理をしているけど、
ようやく最近形になってきた。