紅一点×SnowMan⑧ (ページ49)

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side TANAKA ページ49

今日は単独ライブのために横浜アリーナに来ている。
年始の休みを返上して、姉御が見学に来た。

「姉御まじありがとね。」

A『全然。今日はどうしても来たかったんだよね。』

俺達のデビューに関することを
唯一詳しく知っているのが姉御だ。

夏頃に、モンストのCMが実は姉御だったってことを
カミングアウトされた時はびびったけど。

だからだろうか。なんとなく、他のSnowManの
メンバーとはまた違う何かを感じているのは。

彼女は特に俺達を気にかけて、
こうして1人足を運んでくれる。

京『てかさ、今年も行ったんでしょ？高地との初日の出。』

「うん。綺麗だったよ。」

高『今年はAの運転だったからまじ快適だった。』

ジ『え？それはずるい。俺も行きたかったー。』

A『うーん。それはごめんね。毎年優吾と2人で行くって約束してるから。』

高『そーゆーことです。』

そうだ。なんだかんだで、
ほぼ同期のここ2人の絆は強いんだよな。

姉御のことに関しては、
大概のことは高地に聞いたら分かるくらい。

「また今度ドライブ連れて行って。」

A『別にいーよ。樹が暇な時に合わせる。』

「いや、それ逆ね。姉御が忙しいんじゃん。俺合わせるから、まじで時間作ってよ？」

A『分かってるって。』

姉御は今冬はデビューのプロモーションで
忙しいからドラマはないらしい。

けど、2020年はずっとドラマが控えてるとかって
言ってたな。

しかも夏と秋のクールは主演だった気がする。

どうやら、俺が話した後、
北斗とは2人では会ってないみたいだった。

なんだか申し訳ないことをしたなって気はするけど、
北斗が入れ上げるのは目に見えていたし、
このタイミングでスキャンダルを出されるのは困るから。