紅一点×SnowMan⑧ (ページ47)

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「雅、お願いしていたのある？」

雅『もちろん。こんなもんでよかった？』

「うん。ありがとう。」

私は雅から袋を預かって、大西のところに向かう。

「これね。お願いされてたやつ。ファンデーションだけ、色味合わせるから、雅のところ行ってくれる？」

大西『え？こんないいんですか？やばいんやけど。めっちゃ嬉しいです。』

袋の中には基礎化粧品から
メイクアップアイテムまで全種類だ。

もちろん、
全て雅がプロデュースする会社のやつだけど。

大西はファンデーションの色味を合わせるため、
鏡の前でメイクされてる。

大橋『俺、ほんま分からんけど、見てるのおもろいなぁ。』

「ははっ。和也もリップとかいる？これ来年発売のサンプル品なんだけど。」

大橋『え。ほしい。前にもらったリップも良かったからさ。』

「どうぞ。」

サンプル品のリップを和也に渡す。

向『えー。俺も欲しいんやけど。』

「康ちゃんはこの間あげたじゃん。」

向『いや、無くしたんよ。』

「また？、、、。分かったよ。」

わたしは雅が持っていたサブバッグから
リップを取り出す。

雅『この色味が大西くんには合ってるかなー。』

大西『めっちゃいい。しかもつけ心地軽いんやけど。』

「脂性肌にも負担ないような設計になってるからさ。今の思春期の肌にもそんなに負担ないと思うよ。」

大西『そうなん？最近ニキビ悩んでたからほんま嬉しい。』

にこにこと笑う大西の顔を見て、雅も嬉しそうだ。

大西『しかも、紙袋見たら全商品やないですか！ここのブランド、新作すぐ無くなるし、コンシーラー売り切れやったから嬉しい。』

「え？そうなの？」

雅『あんた本当興味ないのねぇ。こう見えて売り切れ続出なのよ。あんたのブランド力えげつないわ。はい、ファンデーションこれね。あと、ちゃんとこの子買ったのよ。プレゼントにって。』

雅はそんなことを言って笑っている。

大西『そうなんや。ありがとうございます！』

「どういたしまして。雅は何言ってるの。雅のプロデュース力のおかげだよ。あ、ちなみにそのアイライナーはまだ世の中に出てない新作。私がプロデュースした。」

大西『え？ほんまに！それはやばい。』

向『そんなんやってるん？知らんかった。』

大橋『多才やなー。』

みんなはサンプル品のアイライナーをまじまじと見てる。