紅一点×SnowMan⑧ (ページ43)

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⭐︎ ページ43

『おうち、連れて行ってよ。』

「、、、帰ろう。」

帰りの車内は行きの静けさとは真逆だ。
きっと一つのことしかできない蓮は
行きはナビで必死だったんだろうな。

これからの雰囲気を感じさせないのは、
お互いこの関係を一度きりにするつもりはないこと。
ライトな関係でいることが分かっているからだ。

地下の駐車場に入り、部屋に向かう。

『改めて見るけど、すごいよね。』

「会社がね。」

部屋に入ったら、
冷えた体を温めるためにお風呂を溜める。

『一緒に入る？』

「ばかじゃないの？」

『あははっ。』

彼は心底楽しいらしい。
最初から泊まるつもりだったのだろう。

スウェットと下着を持って脱衣所に向かった。

わたしは冷えた体を温めるためにハーブティーを淹れる。

『いつも飲んでんの？』

「時間がある時は。安眠効果があるんだって。」

『効果あんの？』

「、、、ないかも。」

お風呂上がりのいい匂いと温かさと共に蓮はやってきた。

「飲んでいいよ。わたしはお風呂入るね。」

わたしもお風呂でゆっくりと疲れを癒す。

忙しい時も必ず浸かるようにする。
それだけでも身体の疲れの取れ具合は変わるから。

お風呂を上がると、
いつもあるところにドライヤーがない。

「蓮〜。ドライヤー知らない？」

『ここ。座って？』

そういうことか。

わたしはソファに座る蓮の下に座る。
心地よい指の動きと共に温風が頭の上を行き来する。

「ありがとう。」

『んー。もうさ、寝よっか。』

「そうだね。」

蓮を寝室に案内する。

入ったら、ベットに押し倒された。

『いいんだよね？』

「怖気ついた？」

『まさか。』

性急に、でも優しく彼の唇がわたしの酸素を奪っていく。

「あっ、、、。」

『いい声。』

「れん、、、もう、、、。」

『、、、分かったよ。』

早くその温もりを感じたくて抱きついたら、
彼自身がわたしを埋め尽くす。

「んっ、、、。」

『こえ、、、我慢しないで。』

「ああっ、、、。」

『くっ、、、。』

欲が放たれると同時に、
疲れもあってそのまま目を閉じてしまった。