紅一点×SnowMan⑧ (ページ40)

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side YOU ページ40

振付師『あとは、カウコンのリハまで何もできないから、各自確認しといてね。』

振付師の人の言葉でみんな帰り支度をする。
仕事があって先に抜ける人、ご飯行く人様々だ。

深『あれ？今日はAは仕事ないの？』

「うん。そんな私毎日働いてないよ。」

そんな風に言えば、ふっかさんが全力で首を振る。

深『何をおっしゃい。事務所一プライベートのない人間だなんて言われてるじゃないの。』

そうなの？
私がびっくりした顔をしたらふっかさんが笑っている。

深『そうだよ。ほんとに、あなたは忙しいんだから。ちゃんと寝てる？』

「まあ、ぼちぼち。」

北斗と距離を置いてから、
人肌には全く触れていないから、正直睡眠は浅い。

けど、それは仕方ないから諦めている。

深『まあ、そんな話はいいんだけど。仕事ないならご飯行こ？』

「あーごめん。友達とご飯。」

深『え？友達いたの？』

私の口から友達、なんて言葉が出れば、
かなり驚いた様子だ。

「いるわ。樹とかそうじゃん。」

深『いや、それなら樹とごはんって言うじゃん。友達、って言い方しないから。』

そういうことか。
この人はなんていうか。鋭いな。

「雨木ちゃんだよ。あの時計屋の女の子。あの子と仲良くなったよ。」

深『あ！あの人か。良かったね。』

「うん。思ったよりウマが合った。」

そう言えばふっかさんはかなり優しい顔をしている。

向『え？Aも女友達いんの？』

「いるわ。最近できた。めっちゃ素敵な人。」

向『そうなんやー。今度会わせてやー。』

阿『俺も見たいー。』

いやいや。
私のプライバシーはないのか。

私はみんなの男友達知らないよ？
そんな風に思ったけど、さすがに言わなかった。

「機会があったらね。」

深『それは会わせる気ないやつ。』

みんなが話してる側を抜けて、駐車場に向かう。