紅一点×SnowMan⑧ (ページ39)

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いつの間にか紫耀も加わって、
楽しそうにみんなでわちゃわちゃとしている。

みんな年下なキンプリメンバーの中にいる姫は、
俺たちといる時とは違って、少しお姉さんマインドだ。

おもしろいなー。
そんなことを考えていたら、翔太が寄ってきた。

渡『なあ、廉とAがお隣さんって知ってた？』

「うん。だいぶ前に言ってたよ。偶然エレベーターで会ったらしい。」

渡『付き合ってる、、、とかはないよな？』

「ないと思う。だったらあんな風に言わないのでは？」

渡『まあ、そうだよなぁ。』

軽いため息ののち、目黒の元に戻っていく翔太。

にしても彼の愛情は深いな。
翔太の最近の口癖は【俺は一生独身】だからな。

姫とこの距離で仕事をしているうちは
忘れることもできない、そう思ったんだろう。

昔は忘れるために遊んでいた翔太と、
虚しくなることに気づいてからは一切辞めていたから。

でもさ。

「姫ってある日突然結婚します、だなんて言いそうだよね。」

阿『え？』

「あの子って阿部と一緒で何考えてるか、よくわかんないじゃん。」

阿『ええ？Aはわかるけど俺もー？AB型あるあるなのかな。でも、舘さんの言いたいことはわかる。』

俺からしたら結構謎の多い阿部は、
Aに似てるところがあると思うんだけどな。

阿『ほんとさ、彼氏できたことも誰にも言わずに結婚のことだけ言いそう。』

事務所からデビューを教えてもらった時に、
風磨と姫が別れたことが関係あるのだろうってことは
みんな感じ取ったと思う。

現に他のメンバーも別れろとまでは言われてないけど、
それに近しいことを言われて、彼女と別れた人もいる。

だからこそ、次に彼氏ができた時、
きっと姫は誰にも言わないんだろうなって思った。

その相手が本気であればあるほど。

「姫には幸せになってほしいなー。」

阿『そうだね。』

キンプリメンバーとわちゃわちゃする姫を見ながら、
そんなことを考えた。