紅一点×SnowMan⑧ (ページ36)

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「はい。今回私は1人で自撮りしてます。もちろん、タオルの下に水着着用してますが。」

自撮り棒の先にある携帯に小声で話しながら、
露天風呂の端っこに携帯を置いた。

よし、これなら彼氏目線にできてるな。

「温泉、気持ちいいね。ね。もっとそっちに寄ってもいい？」

「、、、今日はまだまだこれからだよ？もっと、ぎゅってしようね。」

語尾にハートをつけたら、完璧だろう。
2パターンほど撮影してゆっくりと浸かる。

さすがにまだ撮影があるから、身体だけ洗って、
お風呂から上がった。

一応、温泉仕様にとのことで髪の毛をアップにする。

佐『うわっ。A色っぽいね。』

「そうかな？温泉マジック。」

深『これ、公共の電波にのせるのやばくないすか？』

渡『だめだろ。』

「えー。」

小言のうるさい人達を避けて、蓮の隣に行く。

目『俺の女。』

向『ぴぴー。アウトやで。』

肩を抱く蓮の腕を叩いて引き剥がす。

ラ『なんかこの2人が並ぶと色気すごい。』

「舘さんがこっちにきたら完璧だよ。」

宮『こう？』

佐『うわ、やば。』

阿『雰囲気がアダルティー。』

岩『アダルティーって。』

ひーくんはなぜかツボにハマったらしい。
爆笑している。

それからボードゲームを始める。

じゃんけんでパーをだしたら速攻で負けちゃった。

「ひーくん。つまんない。」

岩『それな。』

やることがなくなって、
ひーくんのバンダナの模様をなぞっている。

目『あー。岩本くんとAがいちゃついてる。』

「負けたから暇なの。」

ひーくんと蓮の間にいる私は
手持ち無沙汰でやることがない。

そんなタイミングで蓮が私の左手に右手を乗せてきた。
そのまま手を繋ぐ。

え？びっくりしたけど、
今は撮影中だから顔には出さないようにする。

たまたまか？避けようとするけど、
強い力で握られるからわざとであるのは間違いない。

蓮はカメラから見えないところで、
あんまりこういったスキンシップを取らないから
意外だった。

とりあえずそのまま撮影を終える。