紅一点×SnowMan⑧ (ページ34)

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★ ページ34

A、ふっかさん、舘さん、康二くん、
佐久間くんがじゃんけんをしている。

最初は舘さんが奢ってくれるみたい。

A『ラウちゃんは何食べたい？』

「え？」

A『撮影とは別に、お姉さんが買ってあげる。』

「ほんとに？嬉しい！」

Aちゃんに抱きついて、そのまま腕を組み、
SAの中に入る。

康二くんや翔太くんが睨んでいたけど、
見えないふりをした。

「これかなぁ。」

有名なメロンパンを指差してみる。

A『それだけ？もっといいよ？』

「ほんと？それならー。」

撮影そっちのけで色々と買ったら、
岩本くんに少しだけ怒られた。

A『ひーくん。私が買いたくてラウちゃんを誘ったの。だから怒らないで。』

岩『、、、分かったよ。』

岩本くんはAちゃんに弱いらしい。

よし、今度から何かあったら、
Aちゃんを盾にしよ。

ファン『あの！Aちゃんですか？』

A『え、ええ。』

ファン『うわぁ。まじか。やば。ほんと綺麗。あの、俺、めっちゃファンで。まじ嬉しいっす。』

撮影が終わって、バスに戻ろうとしたら、
男子大学生3人組が声をかけてくる。

隣にいる俺たちのことは全く気にしてなさそうだ。

A『ありがとうございます。』

ファン『あの、握手して下さい。』

A『んー。どうしようかな。』

そう言うと、真ん中の1番ファンそうな人の耳元で
何かを囁いている。

少しだけ背伸びした様子が
遠目から見ても可愛いのが分かる。

そのファンの3人組は固まっていて、
Aちゃんは手をひらひらさせるとバスに向かった。

佐『え？え？お前なんて言った？』

渡『えぐいファンサだな。』

深『あれはあかん。』

向『ふっかさん俺の関西弁うつってんで？』

みんなが質問攻めする中、
Aちゃんは隣のさっくんの耳元で言った。

A『CD3形態全部買ってね。って言っただけだよ。さっきはもう少しウィスパーボイスだったかな？』

阿『ただの宣伝かよ。』

A『うん。大事でしょ？』

にこりと笑うAちゃんは
誰よりもアイドルで、誰よりもあざといと思う。

ファンの男子大学生も買うんだろうな、CD。

そんなことを話していたら
割とすぐに温泉宿に着いた。

楽しみだなー。

俺はルンルンな気分で旅館の中に入った。