紅一点×SnowMan⑧ (ページ4)

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「なんかさー。」

渡『どうした？』

「なべくんって意外とお兄ちゃんマインドあるよね。」

これはずっと思っていた。
結構しんどい節目にそばにいてくれることが多いから。

渡『まあ、、、。一応妹いるしな。Aこそ年下ぽさあるよな。』

「そう？むしろお姉さん気質あるって言われること多いけど。」

渡『んー。俺的には逆だね。』

なべくんが言うってことはきっとそうなんだろう。
だとしたら、

「きっとそれはなべくんだからだよ。」

渡『なんか言った？』

小声だったからなべくんには聞こえなかったぽい。

「んーん。なんでもない。」

そう言うと私は稽古に戻った。

稽古終わりに私はそのままドラマの撮影に向かう。

牧『大丈夫ですか？』

「まあ、いつも通り。」

牧『あの、ファンレターが届いてるのは見ますか、、、？』

「あー。それか。」

雅『やめときなさい。それか私が見て選ぼうか？』

「雅にそこまではさせられないよ。」

デビュー発表をしてから、
ファンレターが大量に届いているらしい。

もちろん、ファンの方からの温かいものは
たくさんあるんだけど、それ以上に
誹謗中傷の内容が届いている。

「まあ、見せて。」

牧さんから何枚か受け取って、中身を見る。

【SixTONESと仲良くするな。】
【お前なんかSnowMan辞めろ。】
【女はいらない。レベルが下がる。】

そんな言葉の刃がたくさんある。

雅『ひどいわねぇ。』

「まあ。いつも通りだよ。」

多分少しだけ動揺しているのを雅は分かっているはずだ。
そんな彼だけど、これ以上踏み込んでくることはない。

「そうだ。雅、婚約祝いは何がいい？」

雅『え？くれるの？』

「当たり前でしょ。」

雅は、彼女のちーちゃん、
もといなべくんの妹と婚約した。

彼女はなべくんより5歳年下だからまだ若いけど、
結婚願望が強かったらしい。

雅が仕事忙しくてなかなか会えないってことで
安心させたい気持ちもあったからプロポーズしたそうだ。

なべくんは少しだけ寂しそうだったけどね。
籍は式を挙げた後に入れるみたいで、
来年の6月になるみたい。

そんな雅となべくんの妹の結婚だから、
奮発したいと思っている。

雅『ちーちゃんに聞いてみるわ。』

「うん、そうして。」

そう言って私は目を閉じる。