紅一点×SnowMan⑧ (ページ26)

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向『怖ない？てかなんでAはそんな普通なん？』

A『ん？私怖くないもん。お化け屋敷とか平気。』

そうだった。

この人、絶叫とか高いところ全く無理なのに、
お化け屋敷は余裕なんだった。変わってるよな。

それからふっかが消えて、目黒が消えて。

残るは俺とAだけだ。

だけど、最後には捕まるフリをする。

向『おい、Aには触んな。そんな乱暴せんといてや。』

あ、康二ってひょっとしたら、
Aのこと好きなのかな？

そんな雰囲気がある。まあ、当の本人は
演技に集中していて気づいてなさそうだけど。

みんな捕まって苦しいフリをしながら、
最後に幕が下ろされる。

向『へ？』

それからヒロミさんの映像が流されて、
康二はぐしゃぐしゃな顔で泣いていた。

向『もう、、、あかんて。』

そう言って、Aを抱きしめる。

いつもなら翔太が止めに入るけど、
康二の心情を察してか、今日は大人しい。

A『ごめんね、康二。』

向『許さへん。』

撮影はここで終わったけど、
ドッキリを仕掛けられた本人はまだむくれている。

「康二、ごめんって。」

向『照兄〜。ほんま怖かったで。』

「でもおかげでめっちゃいいの撮れましたねって言われてたじゃん。」

向『むー。』

康二を励ますけど、機嫌は治らない。

A『ごめんね。心は痛かったよ。』

向『ノリノリやったやんけ。え？てか宿泊は？』

「ないよ。」

宮『これからロケバスで事務所帰る。』

向『そんなぁ。』

宿泊するのを楽しみにしていたらしい康二が
さらに拗ねている。

向『帰りのバスは絶対Aの隣やからな？』

A『はいはい。』

渡『まあ、譲ってやるよ。』

いつもなら翔太が座ってるけど、
康二が座るってことで落ち着いたらしい。

それからバスに乗り込んで、
夜中ってこともありみんなすぐに眠った。