紅一点×SnowMan⑧ (ページ24)

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side IWAMOTO ページ24

今日はドッキリGPのロケ日だ。

千葉県に来ている。
この子以外はこのロケがGPであることは知っている。

向『今日のロケ楽しみやなぁ。しかもみんなで泊まりやろ？』

A『そうだね。村の人と交流するらしいよ。どんな感じかな。』

向『優しかったらええな。』

阿『俺、途中抜けなの悔しいなぁ。』

向『あかん。今は阿部ちゃんはAに近寄ったらあかんねん。』

この間、阿部がAと2人でご飯に行ったことを
まだ怒っているらしい。

康二が阿部を遠ざけている。

あの日、2人で帰るところをふっかと翔太が目撃していて。
LINEは大荒れしていた。

しかもAの行きつけのお店だったらしく、
阿部がツーショットの写真を送ったことによって
さらに荒れて。

しばらくというか今もだけど、
翔太や康二がこうやって阿部とAが絡むのを
遠ざけている。

「大変だね。」

A『たまたま阿部ちゃんと話になったから行っただけなのに。可哀想。』

そう言いながらもAは笑ってる。

「今度俺ともご飯行こうよ。」

A『もちろん。牧さんの彼氏が教えてくれたんだけどさ、筋肉鍛えるのが好きな人が行っても楽しく食べられるご飯屋さんがあるらしいよ。タンパク質とか意識したメニューなんだって。』

「まじ？それは最高。」

A『しかもそこの近くにタピオカ屋さんもあるらしいから。話聞いた時、ひーくんじゃんって思ったんだよね。』

楽しみなんて言いながら、
ニコニコしてるAを見ると、
俺も幸せな気持ちになる。

それから偽ロケの撮影が始まった。

村の人と仲良く交流しながら、
でも少しずつドッキリに向けた仕掛けをしていく。

俺は少し心臓がバクバクしている。
この間のドッキリはただただ待機してるだけだったし。

Aの顔を見るけど、全くそんな感じはない。
さすがはうちの事務所のトップ俳優だ。