紅一点×SnowMan⑧ (ページ14)

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A『ん？ひょっとして康ちゃん？』

どうやら康二の声が大きすぎて、
Aにも聞こえたみたいだ。

向『あれ？翔太くん女の子とおる？あれ？彼女おったけ？』

「いや、違うよ。Aといるの。」

向『え？そうなん？やったらAも一緒に行こうや。』

あーあ。せっかくの2人きりが、、、。
俺は残念な気持ちを隠しながらAに聞く。

「康二が目黒といるらしくて、ご飯行かない？って。」

A『そうなの？それなら家でみんなで食べようか。康ちゃん来たことあるからお家わかると思う。』

「分かった。確認する。」

俺は再びスマホ越しの康二と話す。

「Aの家ですき焼きしようって話になってたんだけど、来る？ってさ。」

向『そうなん？やったらなんか色々持って行くわぁ。楽しみやなー。』

電話越しの康二はノリノリだ。
はぁ、、、。まあ、これはこれで楽しいからいっか。

今、2人は新宿にいるらしく、
色々と買い出しして来るらしい。

電話を切ったところでちょうど地下の駐車場に着いた。

A『そしたらしばらくしたら来るんだね。先に準備しとこうか。』

いつものことながらすごいエントランスをくぐって、
部屋に向かう。

中に入るとまず、Aに紙袋を差し出した。

「これ。俺からも。」

A『え？今日みんなしてどうしたの？』

「いいから開けてみてよ。ふっかと佐久間のやつも。」

A『う、うん。分かった。』

ガサゴソと紙袋を開けると、それぞれ違うブランドの、
だけどなんとなく統一感のあるピアスが3個揃った。

A『え？ピアス？』

「うん。これつけてよ。次のピアスに。」

A『こんな高いの、、、。ありがとう！』

Aが嬉しそうに笑う。
その顔を見て買ってよかったと心底思った。