紅一点×SnowMan⑦ (ページ10)

今日:211 hit、昨日:245 hit、合計:84,369 hit

side YOU ページ10

連日の滝沢歌舞伎。

自分達が主演であり、やっぱりお客さんの顔を見ると
こうやって引き継いでよかったなと思う。

今日はただ、それとは別に楽しみなことがあった。

SixTONESが配信をするってことで、
歌舞伎の合間に見ることを決めていた。

樹や優吾などSixTONESのメンバーに
見とけって言われたしね。

きっとそれは、ファンも彼らも望んでいたことだから。
少しの寂しさもありながらも、こうやってずっと
頑張ってきた仲間の門出が楽しみだった。

歌舞伎の合間に配信を見る。
たまたま私1人が他の支度をするから下がっていた。

雅が髪やメイクを変えていく。

「えっ、、、。」

たまたま発表の場面になっていて。
だけど、そこにはモンスターストライクのCM決定の文字。

雅『あら、SixTONESが今度CMやるのね。』

雅の言葉も一切入ってこない。
SixTONESのみんなの表情を見るのも辛い。

待って。これは色々とあり得ない。

どういうこと？

私はやりきれない気持ちをグッと抑えて、
次の出演に備える。

ここはまずは歌舞伎だ。
この動揺を決して悟られてはいけない。

なんとか気力で公演を終わらせる。
多分誰にも気づかれてない、、、はず。

私はメイクを落とし、帰り支度をすると
あの人のところに向かった。

「秀明くん。」

滝『おー。どうした？』

考えたら、Jr.の社長でもある彼が
大阪じゃなくてここにいること自体がおかしな話だ。

この時点で変な点はあったのに。
自分自身が疲れすぎて気づいていなかった。

「SixTONESの件、どういうこと？」

滝『、、、。扉閉めようか。長くなるから、牧や雅には帰ってもらえ。』

「もう2人とも帰した。」

そう言うと黙って扉を閉める。