紅一点×SnowMan⑦ (ページ8)

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side IWAMOTO ページ8

滝沢歌舞伎がもうすぐ中盤に差し掛かる頃、
みんなの疲労もピークを迎えつつある。

新メンバーのメンタルも心配ではあるけども、
俺はそれよりも、紅一点の体調の方が心配だった。

阿『A大丈夫？』

A『うん。大丈夫。けど、少し眠ってもいいかな？』

阿『大丈夫だよ。』

渡『ん。』

翔太が膝を叩くと吸い込まれるように
頭を乗せてすぐに寝始めた。

「スケジュールどうなってんの？」

渡『多分相当やばいと思うよ。この間たまたま事務所で伊野尾くんに会ったんだけど、深夜早朝にガンガン撮影してるんだって。』

宮『てことは休めてないじゃん。』

佐『端役だからって言ってたけど、実際はガッツリ出てるしね。』

深『大丈夫かなー。』

Aは普段疲れていてもそんな姿は一切見せない。
けど、そんなAがこうして人の脚で
眠ってるってことは相当堪えているはずだ。

多分こんなスケジュールになっているのは、
人気もさることながら、SnowManに残ることを
想定されてなかったからだと思う。

もうしばらくは単独の仕事がたくさん控えているらしい。

もちろん、残ってくれて嬉しいけど、
こんなことになるのは違うと思う。

けど、Aはやり切ると言ってるから。
どうしたらいいか分からない。

向『なあなあ。』

阿『しー。』

康二が結構大きな声で入ってきた。
阿部が声を小さくするように言う。

向『あ、ごめんやで。』

渡『今、寝てるからさ。』

向『Aに用事あったんやけど、また後にするわ。』

そう言うと康二は部屋を出ていく。