紅一点×SnowMan⑦ (ページ50)

今日:180 hit、昨日:245 hit、合計:84,338 hit

⭐︎ ページ50

「そしたら少しだけ。今、ルイボスティー飲んでるんだけど、永瀬もいる？」

永『いや、大丈夫です。ありがとうございます。』

「分かった。少し待っててね。」

そう伝えて、部屋に戻る。

ルイボスティーをマグカップに追加すると、
部屋の鍵だけ持って、隣の部屋の
インターフォンを鳴らした。

永『どうぞー。これ、スリッパです。』

「お邪魔します。」

永瀬の部屋に踏み入れる。前に言ってた通り、
確かに私の部屋と似たような感じで、物が全然なかった。

『ベランダこっちです。って分かるか。』

「部屋のつくり同じだからね。」

永瀬について行くと、私の家と同じような
ベランダが見える。

外に出るとさっきと同じような
生暖かい風が吹いている。

ベランダに置かれたチェアに2人で腰掛けて空を眺める。

「で、なんだったの？さっき。」

『いや、来週から撮影が始まるなと思ったんすよ。』

「そうだよね。緊張する？」

『そりゃあ、もちろんです。やっぱ主演やし、、、。』

「永瀬なら大丈夫！何かあれば私もサポートするし。」

『ありがとうございます。めっちゃ心強いわ。』

そう言って笑った姿に安心する。
大丈夫、と言ったのは本心だ。

『あの。』

「ん？」

『タメ語で話してもいいですか？』

「全然大丈夫。永瀬は良い意味で年下感ない。」

『やった。ほんとはもっと早く普通に話したかった。』

にこりと笑ったら、永瀬も安心したみたい。

『あと、永瀬ってなんか嫌。』

「え？」

基本的に後輩は名字で呼び捨てだ。なんでだろ？

『下の名前で呼んでくれん？ドラマの関係性もあるし。』

確かに、このドラマでは私はヒロイン役だ。
まあ、基本的には呼ばないんだけど。永瀬なら大丈夫かな。

「そうだね。」

『今、呼んでよ。』

色気のある雰囲気に圧倒されそうだ。
さすがはキンプリ。

「なんか恥ずかしいな。ドラマ、よろしくね廉。」

『うん。よろしくA。』

さらりと呼び捨てで呼ぶ廉。うん、この子。

「廉って絶対モテるよね。」

『え？そんなことないって。』

「いや、ある。」

なんだか、何も考えず話すのが楽しくて。
深夜まで世間話やドラマの話をしていた。