紅一点×SnowMan⑦ (ページ48)

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⭐︎ ページ48

「康ちゃん戻ろ？」

向『おん。戻ろか。』

康ちゃんが私の肩を抱いて支えてくれる。
こうやって私にはメンバーがいる。

これからもっと辛いこともあると思う。
だけど、頑張るしかない。しんどい時は、頼りながら、
いつか自分1人で立てるようになりたいな。

「ごめん。末は大丈夫そうだったよ。」

楽屋に戻って気丈に振る舞う。
SnowManのみんなはそんな私の様子にホッとしていた。

松『今日、絶対家に行くから。』

北斗が小声で私に言う。

「うん。そうしてくれたら嬉しい。」

そう言ったら少しだけ安心した顔をしていて。
今はまだ北斗に甘えたい。

そんなことを考えながら、帰り支度をした。

時間差で北斗が家にやってきた。

お互いシャワーは済ませていたから、
2人でソファに座る。ぴったりとくっついているから、
少しだけ触れてるところが汗ばんでいる。

ppp

私のスマホが鳴った。
みたら康ちゃんから電話だ。

松『出ないの？』

「うーん。」

松『俺席外そうか？』

「んーん。大丈夫。ここにいて。出るね。」

スマホをタップして電話に出る。

向『もしもし？』

「うん。どうした？」

向『今、1人なん？』

「、、、うん。」

北斗といることは言わない方がいい気がして、
そのことは伏せる。

少し気まずくて北斗の方を見てみるけど、
特に気にしてないのか、くっついたまま、
テレビを見ている。

向『大丈夫かなぁって思ってん。』

「うん。大丈夫。よくあることだから。」

向『そんな、こんなこと慣れたらあかんよ。俺は初めてのことやって、動かれへんかったけど、、、。次からはあんなことないようにするから。』

「ありがとう。その言葉で救われる。何がありそうだったら康ちゃんに言うね。」

向『おん。、、、。なあ、今から家行ってもええ？』

康ちゃんの申し出に、私は言葉に詰まってしまう。
北斗は私の表情に何かを察したのか、
空いている右手をしっかりと恋人繋ぎしてきた。

「ごめん。今日はちょっと。」

向『あ、せやんな。疲れとるもんな。今度また行かせてもらうわ。』

「うん。ごめんね。」

向『気にせんといてや。ほなおやすみ。』

「おやすみ。」

ガチャリと切れた電話。スマホを置いてふぅと息を吐く。

松『、、、。ベット行こ。』

「うん。」

北斗の表情は見えなかったけど、
いつもよりしっかりと右手を握られながら、
2人で寝室に向かった。