紅一点×SnowMan⑥ (ページ8)

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side MEGURO ページ8

A『なんで私も呼ばれたの？』

渡『いいじゃん。どうせ勉強するんでしょ。たまには息抜きしなよ。』

A『いや、そうだけどさ。私、目黒と話したことほとんどないよ。目黒が気まずいでしょうが。』

「いや、そんなことないです。」

渡『だってよ。気まずいのはAじゃん。いーからいーから。』

翔太くんとホテルで話していたら呼び出し音が聞こえて。
誰だろう？と思ったらAちゃんが入ってきた。

おそらく寝る前だったのだろう。
すっぴんでスウェット姿だったけど。

そんな姿でも美しいのは、彼女が
女性アイドルの最高傑作と言われてるが故だと思う。

俺がいるとは思ってなかったらしく、
俺の顔を見たら少しだけ気まずそうな顔をされた。

基本的にSnowMan、SixTONES以外の人と
絡んでいるのをほとんど見たことないから、
人と関わるのが好きではないのかなと思っていた。

A『で？何の話？』

渡『んー。仕事の話。お前、目黒と話した事ないだろ。結構いい奴だよ。真面目だし。』

A『、、、。分かった。だけど、真面目なのはずっとでしょ。普段のレッスンの様子とか見たら分かるよ。すごく頑張ってるよね。』

「え？」

まさか、いつも端っこで踊っていた俺の姿を
見ていてくれてると思ってなかったし、
その様子を褒めてくれるとは思わなかった。

渡『去年の代役あったろ？あれ、滝沢くんに進言したのAなんだよ。目黒ならできると思うって言ったのはさ。』

「そうだったんすか？」

A『まあ、うん。そうだね。』

こうやって話さないと知ることのなかった真実に
驚くばかりだ。

Aちゃんってクールなイメージしか無かったけど、
実は仕事のプロ意識が高いし、周りを
よく見てる人なんだなと思った。

「知らなかったです。なんか、俺、仕事どうしようってずっと思ってて。グループを組ませてもらってるけど、デビューできる兆しはないし。」

A『それはJr.はみんな思ってるよね。』

「え？Aちゃんも？」

A『うーん。私はまた少し違うかも。』

渡『こいつ、デビューした先輩より忙しいよ。バックや舞台立ちながら俳優の仕事もしてるからさ。』

あ、やっぱそうだよね。
てことはあまり悩みはないのかな。

A『けど、いつ仕事が無くなるんだろうとは常に思ってる。私は女でこの事務所に入ってるからってことで興味を持たれてるだけだから。』