紅一点×SnowMan⑥ (ページ6)

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もうすぐ、入所してから10年が経とうとしている。
そんな中でまだデビューはしていないから。

『いやいや。今はデビューしたからってわけではないでしょ。売れっ子女優が何言ってんの。』

セクゾはデビューしてからかなり苦労した人達だから。
言葉の重みが違う。

「そんなことないよ。」

『、、、Aなら絶対デビューできるよ。』

「、、、ありがとね。」

そう言って私を優しく抱きしめてくれる
彼の匂いに安心する。
私は疲れていたのかそのまま目を閉じた。

滝沢歌舞伎が始まった。
東京公演を終えて、御園座の公演に向けて稽古をしていく。

名古屋公演では初めて会う人もいる。
関西のJr.は絡みとかないから緊張するなぁ。

向井『うわっ。松雪さんやん。ほんまにここの事務所の人なんやね。』

大橋『ほんまやん。』

藤原『ドラマ観てました。握手してください。』

見るからに明るそうな3人に囲まれて、
どうしたらいいのか分からなくなる。

私はその近くにいた強そうな外人さんと
かっこいい人の後ろに隠れた。

今年の滝沢歌舞伎は海外の人も参加するんだね。

「sorry. Let me hide a little.」

リチャード『俺、英語分からへんのやけど。』

「え？」

末澤『やばっ。完全に海外のキャストや思われてるやん。俺達もJr.やで。』

「ええっ？」

どうやらここの塊自体がみんな関西のJr.だったらしい。

末『俺、末澤誠也。多分松雪さんと同期やで。2009年の4月に入所してんねん。』

「あっ、、、。同じです。」

リ『俺もやな。草間リチャード敬太です。』

大『俺もやで。大橋和也です。』

まさかこのタイミングで同期に会うと思わなかった。
そういえば社長に関西になら同じタイミングで
入った人がいるって言われていたな。