紅一点×SnowMan⑥ (ページ39)

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side RAUL ページ39

僕は今、Aちゃんと品川駅にいる。

学校の関係で京都の公演には出ない僕と、
ドラマの撮影の関係で同じく出ないAちゃんは、
これから公演を見にいくために京都に向かおうとしている。

A『ラウちゃん寒くない？』

「大丈夫です。」

牧『もうすぐ新幹線来ますよ。』

Aちゃんの専属マネージャーの牧さんが
新幹線の到着を教えてくれる。

グリーン車とか初めて乗るなぁ。
普段は当たり前に普通席だったけど。

Aちゃんがいるってことで、
いつもより快適な列車旅ができる。

「僕、グリーン車初めてだから緊張します。」

A『そうなの？』

僕とAちゃんが隣の席で
牧さんは少し離れたところに座っている。

「牧さんは隣じゃないんですか？」

A『個人仕事の時は隣に座ってるよ。けど、今日はラウちゃんいるから少し離してもらった。』

私と話した内容が牧さんに聞こえたら、
社長の耳に入っちゃうよ。

なんて笑いながら言うAちゃんは
Jr.の中でもかなり特殊な環境に置かれてるんだと思う。

「なんか、大変なんですね。」

『うーん。どうなんだろ。慣れちゃったからなぁ。』

「僕、そんな生活だったら耐えられないかも。」

あ。余計なこと言っちゃったかな？
そう思ってAちゃんの顔を見る。

『デビューしたらそんな生活になると思うよ。私みたいに極端にって感じではないけど。』

そっか。デビューってなかなか考えられないけど、SnowManは結成してから長いから、
近い未来ありえるのかもしれないな。

「あっ。そういえばにいが、Aちゃんに会いたいって言ってました。」

『えっ？むっちゃんが？』

「うん。今度歌舞伎の楽屋にこようかなって言ってて。」

『そうなんだ。私も会いたいなぁ。』

初めて顔合わせした日に、にいと
Aちゃんが知り合いだったことが発覚して。

にいに聞いたらすぐには思い出せなかったみたいだけど、
数日後に突然【まっちゃんだ！懐かしい！】なんて
言われたからびっくりした。

もうダンスはやめてしまったけど、
よく大会で会っていたらしくて。

別チームだったけど、年齢的にも
お姉さんだったAちゃんに面倒を
見てもらってたって教えてくれた。

「でも、まさかにいと繋がりがあるなんて思わなかったので驚きました。」