紅一点×SnowMan⑥ (ページ26)

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side MUKAI ページ26

「それにしてもほんま綺麗な車やね。」

A『もう5年くらい乗ってるんだけどね。』

「あれ？今自分何歳やっけ？」

『23歳だよ。』

「え、てことはいつから乗ってるん？」

『高3で免許取ってすぐからだよ。』

うわ、、、。
流石やな。

ずっとドラマ出てるもんなぁ。
高校生でポルシェ乗り回すんこの子だけやわ。

俺の驚いた顔を見て、Aは笑ってる。

『私、物とかに興味ないから、お金使わないんだ。ドラマの出演料を貯めていた分をほとんど使ったの。だから買えただけ。』

「そうなんや。にしてもやで。すごいやん。」

『で、どこのホテルなの？』

「あんな、品川に取ったんよ。すぐ帰るつもりやったから。」

『そうなんだ。そしたら住所入れちゃうね。』

「えー。俺、ご飯1人で食べるの嫌やねん。やから一緒に行こうや。」

せっかくならもう少し一緒にいたいという
気持ちがあって。咄嗟に誘ってしまった。

『あー。うーん。』

「あ、風磨くんと付き合ってるんやっけ？嫌やった？」

『あ、そうじゃなくて。外食がそもそも得意ではないの。だから、嫌じゃなければうちでご飯食べる？簡単なものしか作れないけど。』

まさか思ってもない申し出に動揺する。
え？彼氏おるのにそんなんええんかな。

「え。風磨くんおるのに大丈夫なん？」

『え？あー。大丈夫だと思う。今日多分来ないし。そもそもメンバーなのに、そんな気を遣う必要ないよ。』

そう言って笑い飛ばしてるAを見ると、
多分思ってることは本当なのだろう。

それなら、せっかくやし、お邪魔しようかな。

「やったら食べたいな。」

『分かった。すぐ近くに家あるから。』

そう言って数分走らせたら、
でっかいタワマンが見えてきた。

東京の家って感じやなぁ。
こんなとこ、芸能人しか住めへんよ。

そう思っていたら、
そこの地下駐車場に車を入れていく。

「え。こんなええとこ住んでるん？」

『会社の持ち家だよ。前にストーカー被害に遭ったからセキュリティ高いところにしてくれたの。』

さらっとすごいこと言ってるな、この子。
きっとここまでくるのに色々あったんやろな。