紅一点×SnowMan⑥ (ページ23)

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向『降りひんの？』

「、、、。事務所に行きたくなくて。」

『せやんな。俺もやで。少し話そうや。まだ時間あるやろ？』

家にいる気分でもなくて
早く着いてしまっていたから時間はある。

「でもなんでここにいるの？」

『そんなん分かるやろ？SnowManとの顔合わせやって連絡きたんよ。』

やっぱそうか。増員はいわば決定事項なのだろう。
じゃないとこうして康ちゃんが来ることはない。

「SnowManに入るって言われた時、どう思った？」

『そりゃあ、色々考えたよ。関西を離れるの嫌やったし。やけど、こうしてチャンスが回ってくることってないと思うんよ。やから行きますって滝沢くんには言ったよ。』

「そっか。」

『で、なんで自分はそんな悩んでるん？』

きっと今日の場においては隠すことはできないだろう。
言っても大丈夫かな。

「私、SnowManを脱退してソロ活動に専念するって話があるの。みんなの加入と同時に。」

『え？それほんまなん？』

「うん。ソロでデビューしないかって。」

『デビュー、、、。』

ここまではSnowManのメンバーには
言ってなかったけど、なぜか康ちゃんには言えた。

それはきっと彼の醸し出す雰囲気や
いい意味でまだ身近な人間ではないからだろう。

「もともと私ってこの事務所においては異質だからさ。脱退して本来のグループとしての姿になった方がいいんかなって。」

『それは嫌やな。』

「え？」

『俺な、加入悩んだんやけど、Aがおるから承諾したんやで？滝沢歌舞伎やPVで一緒に仕事したやん？その時にこんなプロ意識の高いすごい子がおるんやって思ったんよ。もちろん、ソロで活動してもめっちゃ活躍できると思う。やけど、やっぱ俺は一緒にやりたいんよ。AのおらんSnowManは考えられへん。もちろん、デビューしたいって思うんやったら別やけど。』

SnowManとして、こうやって必要とされることが
あっただろうか。彼の言葉が心に刺さる。

『やからさ、一緒に頑張ろうや。ほら、行くで。』

康ちゃんに腕を引かれて事務所に入る。

部屋に入ると既にみんな揃っていて。
目黒とラウールもいた。

滝『これで全員かな。じゃあ、話なんだけど、、、。』

「あの。」

私は秀明くんの言葉を遮る。

「少しだけ、オリメンで話をさせて。」

滝『、、、分かった。』