紅一点×SnowMan⑥ (ページ22)

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『うおわっ。』

驚いていたけど、私の様子を見て、
ただただ抱きしめてくれた。

「冷めちゃうね。」

『あー、残念。もっと居ても良かったのに。』

空気が重たくならないように
茶化してくれるのも彼の優しさだと思う。

「ほんと美味しいよ。おかわりしたい。」

『まじ？珍しいね。作って良かったわー。』

にこにこと笑う風磨につられて私も少しだけ笑顔になる。
食べ終わって、2人でお皿を洗って、ソファに座る。

手を繋ぎながらバラエティを見ているこの時間は
とても幸せだ。

「お風呂入ってくる。」

『ん。了解。』

お互いお風呂を済ませて、ベットに入る。

『とりあえず今日は寝な。疲れたでしょ？』

「、、、うん。ありがとう。」

彼の腕に抱かれて目を瞑るとすぐに眠気が襲ってきた。
そのまま夢の世界に旅立った。

「うーん、、、。」

目覚めは最悪だ。
こんなに今日が来てほしくないと思うことは
なかっただろう。

それでも、隣にある温もりが唯一私を癒やしてくれる。

『おはよう。大丈夫？』

「うん、、、。風磨が居てくれてたから。」

そうやって言って、ぎゅっと抱きつくと背中に手が回る。
トントンと叩く彼の手に安心感しかない。

『今日は事務所？』

「うん。」

『送っていこうか？俺、仕事遅いから。』

「いや、大丈夫だよ。ありがとう。」

風磨に断りを入れて、事務所に向かう。
と言っても10分もあれば着いてしまうのだけど。

今後のことを考える暇もなく事務所に着いてしまった。

なかなか車を出ようという気持ちにならないのは、
気が重いから。ぼーっとしていると、
運転席のガラスを叩かれる。

「え？」

向『よっ！てかA、めっちゃいい車乗ってるんやな。』

まさかの康ちゃんだった。
歌舞伎の時以来仲良くなって、
ちょこちょこ連絡は取っていた。

そのまま康ちゃんは助手席に乗ってくる。