紅一点×SnowMan⑥ (ページ3)

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それから日光に着いた俺たちは日光東照宮に向かう。
ガイドブックを基に、勉強やクイズを出しながら
歩いていく。

Aは歴史に強いらしく、
建物を見ながら色々と話していた。

阿部ちゃんはへーと言っていたけど、
正直俺はさっぱりで。とにかく相槌を打つのみだ。

A『ふっかさん楽しい？今日は勉強の会だから楽しくなかったらごめん。』

「いや、そんなことないよ。全然分からないけど、勉強にはなるから。」

阿『Aが歴史に詳しすぎるから、ほんと参考になる。』

A『昔から歴史が好きなの。いつか大河ドラマ出たいんだよね。』

「舘と一緒じゃん。」

A『うん。舘さんといつか一緒に出たいねって言ってる。』

へぇ。舘とそんな話するんだ。
普段2人が話してるところを見ることないから意外だな。

阿『えっ。舘さんとそんな話するの？意外かも。』

A『実はね、時々電話するんだよ？そこで将来の夢の話とかする。』

そうなんだ。みんなAとそれぞれ
つながりがあるんだな。

それからみんなで食事をしてるとAの携帯が鳴る。

A『ごめん。風磨からだ。電話でてもいい？』

「うん。大丈夫！」

Aはスマホを取り出すと電話に出る。

A『もしもし？え？いま？日光だけど。うんうん。えー。それは、、、。まあ、いいよ。送っていってからでもいいかな？うん。分かった。場所はLINEしといて。じゃあね。』

少し話した後、電話を切っている。

阿『どうしたの？』

A『んー。なんか迎えに来てほしいって。仕事終わりに。』

なるほどね。こうやって電話して予定をつけることで
周りに牽制をかけてるんだ。

阿『何時とか決まってるの？』

A『LINEで連絡するって言われたから。呼びつけてるのは向こうだからあまり気にしなくても大丈夫。』

そう言ってケラケラと笑う彼女。

SnowMan結成当時ならこうやって笑ってる姿を
見ることはなかったし、今こうして笑いながら
一緒に活動できてるのは良かったなと思う。

「ここの鰻うまいね。」

阿『うん。ほんとに。』

2人の卒業祝いってことで、支払いを俺がほとんどして、
楽しく過ごすことができた。