紅一点×SnowMan⑥ (ページ20)

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★ ページ20

普通に考えてそうだよな。だけど、、、。

阿『でもさ、滝沢くんの言い方的には、選択肢は無いんじゃない？』

深『俺もそう思う。きっと、これは提案じゃなくて、受け入れないとデビューすることはないってことなんじゃないかな。』

やっぱそうだよな。俺達だけじゃ
デビューはできないってことだ。

岩『まあ、増員の話もだけど、俺的にはソロ活動の方が気になる。』

その言葉にメンバー全員でAの方を見る。

A『実は2015年からずっと言われてて。』

まさかのカミングアウトに誰も何も言えなくなる。

A『もちろん、今まではSnowManとして活動することしか考えてなかったから断っていたよ。けど、本来のアイドルグループとしての姿に戻るにはタイミングいいのかなって。』

「本来の、姿？」

A『うん。うちの事務所は男性アイドルグループでしょ？私はやっぱり異質なんだよ。この増員のタイミングならいいのかなって。』

Aの気持ちが分からない。

「Aはさ、SnowMan脱退したいわけ？」

A『、、、の方がいいよね。』

どこか他人事な感じがある。
俺が聞きたいのはAの本音なのに。

深『ほんとにそう思ってるの？』

宮『俺は嫌だよ。』

佐『AのいないSnowManは考えられないって。』

結局ここでは答えは出なくて。
滝沢くんに頭を下げて一日だけ
時間がほしいってことを伝えた。

みんな無言で会議室を出る。
Aは席に座ったままだ。

「あのさ。」

A『なべくんどうしたの？』

「俺、増員は受け入れるつもり。だけど、お前がいないSnowManはありえねーよ。絶対一緒にデビューしたいからさ。」

辞めんなよ。
そう言ったら、Aが声を上げて泣き始めた。

A『分かんないの。自分でも答えが出ないの。』

「、、、。それが答えなんじゃねーの？」

A『え？』

「多分、Aはソロ活動しようと思っていたら、話が出た時点で受け入れていたと思うよ。迷いがあるってことは、俺達とやりたいことがたくさんあるんじゃねーの？」

A『、、、。私も一日考えさせて。』

そう言うとAは部屋を出た。
俺はある人に電話する。

「ああ。もしもし？今日さ、」

相手はAを1番支えてくれる人だから。
今日は絶対に一緒にいてほしかった。

俺も色々と心境を整理したいな。
自宅に向かうタクシーの中でずっと考えていた。