紅一点×SnowMan⑥ (ページ19)

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side WATANABE ページ19

滝『SnowManを増員しようと思う。』

「え？」

ある日、7人が滝沢くんに呼ばれて、
今は事務所の会議室にいる。

少し前に滝沢くんが引退することを発表していて、
これからJr.の指導にあたっていくことは知っていたけども。

まさか、増員の話が来ることになるとは思わなかった。

みんなの反応は2つに分かれていて。

俺のようにただただ驚いているのが男組。
Aはうつむいていて表情は見えない。

やっぱり前から聞かされていたんだ。

驚いていない様子を見る限りは、
Aは知っていたのだと思う。
聞かされたとしたら、サマパラの前日だろう。

あの日は明らかに様子がおかしかった。
Snow Dream歌ってる時にずっと泣いていたし。
それも全公演で、だ。

深『それは決定事項なんですか？』

滝『決定、ではないけど。まあ、会社の方針ではある。』

会社の方針、つまり、断るという選択肢はないってことか。

滝『SnowManは9人体制でいこうかなって。』

岩『なるほど。ちなみに増員のメンバーは決まってるんですか？』

滝『ああ。宇宙sixの目黒蓮と関西Jr.の向井康二と少年忍者の村上舞都ラウールだよ。』

ん？9人体制だよね？人数がおかしくないか？

阿『あれ？9人体制ですよね？SnowMan7人なのに人数おかしくないですか？』

滝『ああ。Aは脱退してソロ活動に専念しようと思ってるんだよ。』

は？？意味が分かんない。
Aはうつむいたままだから彼女の表情は見えない。

宮『ソロ、、、ですか？』

滝『うん。まあ、まずは7人で話し合ってよ。ちなみに3人には話をすでにしているよ。』

滝沢くんはそう言うと部屋を出て行った。
7人の空気が重すぎる。

「待って。色々と混乱してる。」

深『どういうことだよ。』

みんな頭を抱えてる中、Aはうつむいたままだ。

「ねぇ。いつから知ってた？」

A『、、、。サマパラの前の日。』

やっぱりか、、、。

「お前にばっかり背負わせといて悪かったな。」

そう言って頭を撫でたら、色々と張り詰めていたものが
切れたんだろう。涙を流している。

A『ごめんなさい。ずっと言えなくて。』

「口止めされていたんだよな？」

俺が聞くと、頷くA。
最年少にこんな辛いこと背負わせていたんだと思うと
情けない気持ちもある。

佐『俺は、増員は反対だよ。やっぱファンのこと考えたら7人でやっていきたい。』

宮『俺も反対かな。』