紅一点×SnowMan⑥ (ページ17)

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「で。要は私がSnowManを脱退してソロデビューして、SnowManは増員して9人体制にしたいってことだよね？」

滝『そうだね。』

ソロデビューか、、、。
この打診は実は1度目ではない。

2015年頃から、社長や副社長から
その話はずっと言われていた。

だけど、ソロでできるとも思ってなかったし、
何よりSnowManを脱退することは考えられなくて、
ずっと断り続けていた。

多分これが結成直後の2012年や
2013年あたりなら承諾していたと思うけど。

長い年月を共にしていく中で、
その発想は無くなっていった。

ただ、今回は訳が違う。SnowManも
大きく体制が変わるタイミングだから。

YESとも NOとも言えない自分が嫌になる。

「ちょっと考えさせて。」

滝『分かった。あと、この話は、、、。』

「分かってるよ。まだ誰も知らないんでしょ？内密にしとく。」

滝『理解度が高くて助かるよ。急いで結論出す必要はないから。』

秀明くんの言葉には答えないまま、部屋を出る。

リハーサルのために東京ドームシティに向かう。
私の心は全く晴れないままだ。

仕事でリハに遅れるとみんなには伝えている。

宮『姫、おはよう。』

「おはよう。」

阿『あれ？なんか疲れてる？』

「ちょっと前の仕事がね。」

そんなひどい顔してるかな。
いろんな動揺が隠せていないのが辛い。

なべくんは私の顔を見て険しい顔をしている。

リハーサルで歌い始める。
こうやって7人でライブするのは最後なんだ。
そう思うと涙が出そうになる。

リハーサルは何事もなく終わった。
Snow Dreamを歌ってる時が1番辛かった。

渡『おい。』

「え？どうしたの？」

楽屋に戻って、帰り支度をしていると
目の前になべくんが立っている。

渡『今日自宅まで車乗せてくんね？』

「えっ。いいけど。」

最近は他の仕事が入ることも多かったから、
こうやってメンバーを乗せて帰ることはなかった。