紅一点×SnowMan⑥ (ページ2)

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「で。どうなの？風磨とは順調？」

A『見ての通りだよ。ことあるごとに嫉妬するのだけはやめてほしいけど。今日も散々言われた。』

阿『まじか。風磨ってその辺意外だよね。』

A『雑誌では彼女に嫉妬なんかしませんだなんて言ってるのにね。』

まあ、私の環境が特殊だからだと思うけど
なんて笑ってるけど。

「ところでさ、何きっかけで付き合ったわけ？そこだけいつも濁すじゃん。」

俺がそう言うと、阿部ちゃんは興味あるのか
にこにこしてAの顔を見る。
Aはしかめっ面をしていて、すごく嫌そうだ。

A『絶対軽蔑されるからやだ。』

阿『大丈夫だって。誰もAのこと軽蔑しないって。』

A『本当に？』

「大丈夫。だから教えて？」

そう言うとうーんと言いながらも、
付き合った経緯を教えてくれた。

まあ、要約するとお酒飲んで、
酔ったAを持ち帰ったってやつだ。

阿『それさ、、、。』

「阿部ちゃん、分かるぞ。Aってよりは風磨を軽蔑する。」

A『え？そっち？』

阿『どう考えてもそっちでしょ？』

Aは全然分かってない感じだけど、
そこから付き合おうとはならないのよ。普通は。

そこで風磨がどんな心境かは分からないけど、
そんなことがあって、つき合い始めて、
ここまで続くんだから凄いよね。

「でもさ、Aは彼氏いらないって感じだったわけでしょ？なんでそこから付き合おうって思ったの？」

A『ほんとにそこは分からないの。けど、なぜかYESと返事しちゃったんだよね。まあ、その結果ここまで続いてるから、いいのかもしれないけど。』

そんなことを言いながらAが笑ってる。

SAに着いて、トイレにそれぞれ向かう。

阿『もしあれが俺だったらとか考えないでね。』

「分かってるよ。仮に付き合ったからといって、続くとは限らないよ。それに。」

阿『それに？』

「俺の好きはまずなべの好きには敵わない。」

阿『あー。なるほどね。風磨じゃなくて？』

「うん。なべのAに対する愛情って、風磨よりもすごいと思ってるんだよね、俺は。」

そう言ったら、阿部ちゃんは少し考えこんでいて。

阿『そっか。なんか恋愛って難しいね。』

「そうだな。まあ、もうこの話はおしまいにしよう。俺は、前を向いてるから。」

阿『そうだね。』