紅一点×SnowMan⑤ (ページ10)

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★ ページ10

A『、、、。その人、私の姉。』

佐『えっ？』

宮『お姉さん？』

岩『まじ？あれ？けど、名字違ったけど、、、。』

A『私、母方の名字だから。姉は父の名字を使ってるの。今は。』

え？そうなの？もう5年近くいて初めて知った。
Aって改めて考えると
知らないことばかりなんだよな。

「え？けどこの子クォーターだよ？」

A『うん。私もクォーター。』

佐『まじかよ！ここにきてその情報出す？』

阿『俺は知ってたけどね。』

綺麗な顔立ちなのは、
海外の人の血も入っていたからなんだ。

A『ひーくん。悪いことは言わないからとにかく別れた方がいい。申し訳ないけど、ひーくんのことも好きじゃないと思うから。』

Aの言葉に照が少し険しい顔をしている。

岩『やだね。しかも好きじゃないとか俺にも彼女にも失礼すぎ。』

A『ほんとのことだから。』

2人の空気が嫌なものになっていく。

うわー。どうしよう。
このままだと後輩達にも気を遣わせちゃうなぁ。

渡『はよー。、、、ってどうしたの？』

なべが少し遅れて入ってきたんだけども。
明らかにおかしい空気に気づいたっぽい。

「あー。なんか照の彼女がAのお姉さんだったみたいでさ。Aが別れろって言ったんだよね。」

お姉さん、という単語を出した途端、
少し険しい顔になるなべ。何か知ってんのかな。

渡『あー。なるほどね。照、別れろとは言わないけど、Aのことは一切その彼女に喋るな。』

岩『う、うん。』

なべが断言している姿に照も戸惑っている。
なべはそれだけ言うとAのところに
歩いていって。

小声で話してるから内容までは聞こえない。

阿『何があったんだろうね。』

宮『ご家族の話は聞かないからね。』

佐『複雑なんだろなぁ。』

自分の交際にケチをつけられた照はかなり怒っている。

「何も無ければいいけど。」

小声でつい、そうやってつぶやいてしまった。