紅一点×SnowMan⑤ (ページ7)

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「で。馴れ初めは？ききたい。」

牧『あのですね。』

佐『何話してんのー？』

意外とノリノリで教えてくれる牧さんの
恋バナをいつのまにかみんなで聞く会になっていた。

ジ『待って。思ったより素敵な話。』

森『出会い方良すぎない？』

阿『久々にキュンキュンする話聞いた。』

牧さんと彼氏の出会いがあまりにも素敵で、
みんなちょっとうっとりしてる。

男ばかりの会でこんな雰囲気になるとは思わなかった。

それからもみんなは飲み食いしていて。
時間になったのでお開きになった。

over20歳組はカラオケに行くらしい。
未成年の慎ちゃんは帰るってことで、
私の車で渋谷まで送ることになった。

「てか風磨も行けばよかったのに。」

菊『さすがに行かないよ。』

森『風磨行ってくれたら、松雪とデートだったのになぁ。』

「ね。」

菊『いや、それはダメよ。』

渋谷まで適当に話をしていたらあっという間に着いた。

「気をつけてね。」

森『うん。ありがと。』

慎ちゃんに別れを告げたら、
後ろに乗っていた風磨が助手席に来た。

『にしてもすごい車。』

「風磨だっていいの乗ってるじゃん。」

『そうだけども。あなたの場合はまだJr.だよ？やばくね？』

「お金使わないんだもん。」

『確かに、物欲とか全くないもんな。』

風磨が私と付き合ってから、
私の物欲のなさに驚いていた。

美容関係のものはほとんど雅からもらうし、
服もほとんど買わないし。

外食もしないから、お金を使うとしたら、
スーパーで日々の食事の買い物をする時くらいだ。

「だから18歳で免許取った時に、貯めていたお金使って買ったの。メンバーカラーと同じだったし、なんとなく気に入って。」

『なるほどねー。』

そんなことを言いながら、
風磨は運転する私をじっと見つめてくる。

「なんか変？」

『え？』

「あ、いや。ずいぶん見てくるから。運転の仕方が変なのかなって。」

そう言ったら風磨は笑っていて。

『違うよ。かっこいいなって思っただけ。』

「、、、そう。」

『せっかくならさ、少しドライブしよ。』

それからあてもなく車を走らせる。
お互いの仕事の話や、過去の話なんかをして。

彼の心地よい声に安心しながら。
束の間のゆったりとした時間を過ごすことができた。