紅一点×SnowMan⑤ (ページ43)

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『寒くなってきたし帰ろうか。』

「うん。帰ろう。」

『Aの家でいい？』

「大丈夫。多分風磨いると思うし。」

『まじ仲良いんだな。』

再び優吾のバイクにまたがり、
自宅に向かってもらう。

高速で2時間くらい乗ると、
自宅のマンションが見えてくる。

「ありがと。気をつけてね。」

『うん。』

優吾と別れて自宅に入る。

ソファから長い足がはみ出てる。
あ、飲みすぎたんだ。見たらお世辞にも
イケメンとは言えない顔で眠ってる。

お酒の匂いがするから、
かなり飲んだんだろうな。そんな感じがした。

私はシャワーを浴びて、冷えた身体を温める。
ベットに入ったら流石に眠たくなってきた。

起きたらお昼を越えていて。リビングからは
音がしないからきっとまだ眠ってるだろう。

そーっとキッチンに向かい、遅めの昼食を作る。
せっかくならお雑煮でも作ろうかな。

おばあちゃんが京都の人だった影響で、
すましで作るのが私流だ。

具材を切って煮込んでいたら、
腰のあたりに重みを感じた。

「うわっ。びっくりした。」

『、、、おはよう。完全に二日酔いだ。』

「白湯にする？」

『ん。お願い。』

ウォーターサーバーからお湯を出して風磨に渡す。

『先輩方が飲みすぎなのよ。』

「みんなすごそうだもんね。」

『どうだった？初日の出。』

「すごく綺麗に見えたよ。寒かったけど。」

さして興味はないのか、
私のお腹をぷにぷにと触っている。

「ねぇ。」

『んー？』

「料理の邪魔なんだけど。」

いつもなら料理している合間は台本読んだり、
携帯を触って調べ物をしているのに。

さすがにお正月からそんなことはしないか。

『知ってる。けど、去年1年間頑張ったからさ。たまにはいいでしょ？』

これは全く離れる気ないな。
私は諦めて料理の続きをする。

「お雑煮だけど食べれそう？それとも雑炊にする？」

『いや、お雑煮食べたい。Aのやつ美味しいから。』

「あともう少しでできるから。」

そこから最後の仕上げに取り掛かる。
お餅も焼いて、風磨にも手伝ってもらいながら
テーブルに並べていく。