紅一点×SnowMan⑤ (ページ42)

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side YOU ページ42

「ああ。やだなぁ。」

高『何？急に。』

独り言が結構大きかったらしい。
優吾に聞き返された。

「えー。もう2018年始まっちゃったなって。YouTubeチャンネルできるじゃん。あれ嫌だなって思って、かなり憂鬱なの。」

高『あーそれね。』

優吾と2人で来たのは千葉県にあるとある岬だ。

カウコン終わりにバイクを走らせて、
ここまでやってきた。
まあ、私は後ろに乗ってるだけだったけど。

一昨年くらいから、こうやって2人で
初日の出を見に行くのが恒例行事になっていた。

理由は特にないんだけども。
確か、せっかくなら初日の出見よーって話になって、
そこから毎年の行事になった。

どうせ風磨は先輩達と飲みにいくしね。

風磨はちょっと嫌な顔したけど、
飲み会参加したらお酒飲むことになるよって言ったら
黙ったから大丈夫だと思う。

「おー！そろそろ日が出そう。」

『ほんとだ。』

日の出を2人で見る。
今年はどんな年になるのかな？

『どう？最近。』

「ん？何が？」

『風磨と。仲良くやってる？』

あ、それか。

「それなりにね。」

『にしても意外なんだよね。こんな続くと思わなかったよ。』

「だよね。私もそう思う。」

すぐに別れると思っていたわけではないけど、
ここまで続くとも思ってなくて。

明るい彼と一緒にいると楽しく過ごすことができる。
けど、お兄さんみたいに私を包み込んでくれるところも
あるから安心できるんだよね。

『実はさ、まあまあ最近までAのこと好きだったんだよ。』

「そっか。」

『うわっ。その反応気づいてたしょ。』

「まあ、一応ね。じゃあ、私が優吾のこと好きだったのは？」

私がそういったら優吾が目を見開いている。

『いや、それはマジで気づいてなかった。』

「え？そうなの？」

てっきり気づいてると思ったのに。

『俺らタイミング悪かったんだな。』

「確かに。これからも親友としてよろしく。」

『当たり前だろ。』

2人で笑いながら日が出てくるのを見ていた。