紅一点×SnowMan⑤ (ページ33)

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なべくんも帰って、ここには誰もいない。
SixTONESと風磨なんか
さっさと帰ってというかご飯に行ったしね。

私も電気を消して屋上に向かう。
健人と言ったら屋上、なんだよな。

登っていつものところに行くと健人がすでにいた。

中『はい。コーヒーで良かった？』

「うん。ありがとう。」

そこからしばらくはたわいもない話をしていく。

中『で、ひーと何があった？』

私は、姉の話をしていく。

「そんな感じで、話すタイミングを無くしちゃったってところなの。姉に連絡先とか私の情報を知られたくないから。」

中『なるほどね。ひーも頑固だからね。姫もだけど。』

「だから、姉と別れるまではひーくんと話したりできない。」

中『やっぱ別れて欲しいよね。』

「そりゃあね。別れてって言いたいけど、私の口から言ってもね。」

ため息をつくと、健人は私の頭をぽんと叩いて。

中『まあ、長続きはしないんじゃない？そんな感じなら。別れたら俺も慰めるし。』

「うん。そうして。」

ひーくんは姉に対してかなり入れ込んでるし。
別れた時のメンタルケアは健人に任せよう。

「明日は私はドラマの撮影で来れないから。」

中『あー、そんなこと言ってたね。』

「だから、また次からもよろしく。」

中『もちろん。いいもの作ろう！』

健人とは屋上で別れて、自宅に帰る。
明日から3日間は、地方での撮影だ。

そして、その撮影から戻ってきて、
そのまま事務所に向かう。

みんな練習してるはずだ。サマパラも近いし、
色々と遅れを取り戻さないといけない。

「おはようございます。」

中に入ると一斉に見られる。
特に風磨とSixTONESからの視線がすごい。

阿『あ、おはよう。』

「え？何かあった？」

佐『いや。なんでもない。』

「へんなの。」

それから健人のところに向かう。

「おはよう健人。それでなんだけど、、、。」

変更点とかあったら教えてほしい。
そう言おうとした時だった。

渡『お前ちょっと来い。』

「え？え？何？」

なべくんと樹に連行されてレッスン室を出る。

近くのラウンジのテーブルに3人で腰掛けた。

田『姉御さ、別れるの？』

「え？何？なんのこと？」

樹の突然の言葉に聞き返す。
全くもって意味が分からないし。

渡『なんかさ。』

そうなべくんが話を切り出した。