紅一点×SnowMan⑤ (ページ4)

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side YOU ページ4

少年たちの舞台が始まった。

去年はドラマの撮影で出られなかったから。
今年はこうやって13人で出られることが嬉しい。

後輩のマリくんやHiHiも出てくれて。
みんなで良い舞台にしようって感じが伝わってくる。

そんな中、今日はこの人が観に来てるから、
いつも以上に楽屋がうるさい。

菊『ねぇー。なんでそっち行くわけ？ここくればいいじゃん。』

「やだよ。雅に化粧してもらってるから。」

雅『あら？終わってるわよ。』

やっぱそうだったか。
雅が筆を置いたからそうだと思ったんだよな。

菊『じゃあいいじゃん。こっち。ね？』

私は風磨の言葉を無視して、優吾の隣に座る。

ソファに座ってる風磨がぎゃーぎゃー騒いでるけど、
聞こえないフリする。

高『愛されてんね。』

「めんどくさいわ。なんでみんないる前で隣に座らないといけないわけ。」

阿『結構辛辣。』

その隣には阿部ちゃんがいて。

あー。このメンバーなら圧倒的にここが落ち着くわ。

深『てかさ、風磨はAがベリーショートにした時、気づいた？本人って。ここさ、翔太以外みんな騙されたんだよ。』

菊『家に不審者入ったと思いましたよね。え？翔太は分かったの？』

渡『普通に見たら分かんだろ。』

菊『まじ？すげーな。』

確かに、なべくん以外みんな気づいたもんな。

私が髪を切った日に風磨の家に行って待ってたら、
ゴルフクラブ持ってソファのところに来たもんね。

あれはちょっと怖かった。

渡『彼氏なのに気づかなかったんだ。ダサ。』

菊『いや、彼氏だからって気づくわけではない。けど、今日の朝ご飯は言えるよ。ほうれん草のおひたしでしょー。おにぎりでしょー。』

高『あ！Aの作るおひたしうまいよね。』

深『は？』

渡『は？』

高『あれ？俺なんかやばいこと言いました？』

何人かがしょうもない喧嘩をしている。
もう、これは関わる方が面倒だな。

宮『あれどうしたらいい？』

「無視無視。ほっとくしかない。」

阿『あははっ。』

そんな感じでわいわいとしていたら、
本番近くなってきた。

菊『A。』

「ん？」

風磨に呼ばれたのでそちらに向かうと頭を撫でられる。

菊『頑張って！』

「、、、ありがとう。」

渡『おい、行くぞ！』

「はーい。」

なべくんに呼ばれて舞台へと向かう。