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「ねぇー。どこ行くの？これ、山に向かってる？」
『さあね。でもいいところだと思うよ。』
にこにこと笑っている彼女を見ると、
それだけで幸せな気持ちになる。
途中、SAで軽食を買って。
夜もだいぶ更けてきた頃、Aが車を停めた。
「え？ここ？」
『うん。』
着いたのは山奥にある一軒のコテージ。
正直、イメージとは違った。
もっと、高級なところに
連れて行かれると思っていたから。
『ここ、エントランスだから。』
「ん？」
『とりあえず中に入ってみよ？』
中に入ると、1人の男性が立っている。
『予約していた松雪です。遅くなりすみません。』
オーナー『お待ちしておりました。オーナーの小池です。こちらが鍵でして、こちらが地図でございます。』
『ありがとうございます。』
「え？」
Aは鍵と紙を受け取ると外に出る。
「ここじゃないの？」
『うん。ここは受付するところだから。もっと奥だよ。』
再び車に乗り込むと地図の通りに走っていく。
舗装はされているけど、割と狭い道だ。
ただ、10分程度走っただろうか。
突然道が開けて、その先には真っ白な建物が現れる。
「うわっ。美術館みたい、、、。」
『なんかそんな感じのをコンセプトにしてるみたいだよ。ここは。』
中に入ると、まるで異世界で。
イメージとしては海外のバカンスに来ているような。
とにかく明るさと美しさのすごい建物だ。
『とにかく一棟貸切だから。お隣さんというか他のところとも20分くらい離れてるし、場所は地図をもらった人しか分からないようになってるみたい。』
「まじか。すごいな。」
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作者名：しょこら | 作成日時：2024年2月7日 23時
