紅一点×SnowMan⑤ (ページ21)

今日:1 hit、昨日:438 hit、合計:123,127 hit

⭐︎ ページ21

「ふふっ。いま。なんか伝えたくなったの。」

『大好きだなんて初めてだよ。嬉しいんだけど。』

「確かに。私も初めて言ったと思う。」

『え？まじ？』

目の前には少し顔を赤くした彼がいて。

「本当に助けられてるし、こんなことがあっても精神が落ち着いているのは風磨のおかげだよ。今までの私ならもっと荒れていたと思うから。」

『そっか。』

「ちょっと疲れちゃった。一緒に寝てくれる？」

『もちろん。』

彼と一緒にベットに入る。
懐に入れば彼の匂いを感じることができて。

安心感からすぐに眠ってしまった。

次の日、牧さんに迎えに来てもらって、
新橋演舞場に向かう。

牧『何かあればすぐに言って下さいね。私か雅さんが離れないようにはしますが。』

「うん。大丈夫だよ。よろしく。」

SnowManの楽屋に向かう。
中にはすでにみんないて。

阿『え？今日大丈夫なの？』

「うん。軽い怪我ですんだから。」

深『まじかよ。強いなー。』

本当のことを知っているなべくん以外は笑っていて。
よかった。本当はあまり体調が良くないこと
気づかれてないな。

やっぱり血が出ていたので、そこそこ体調は優れない。

けど、やるしかないから。
心の中で大丈夫と気合いを入れる。

渡『大丈夫？』

周りに聞こえないように
なべくんがこっそりと聞いてくる。

「うん。なんとか。」

渡『何かあったらすぐ言え。』

「ありがと。」

お礼を言って、雅にメイクをしてもらう。
顔色を隠すためにいつもより濃いめだ。

雅『今日からは大丈夫よ。私、仕事入れてないから。』

「、、、ごめんね。」

雅『いーの。そもそもあなたの専属がメインで、他の仕事はサブなんだから。』

雅はにこりと笑って化粧を続けていく。

体はしんどいけど、心は死んでないから。
どうにか気力だけで動いていく。

秀明くんにも、健くんにも、
スタッフさんや他のJr.まで。

みなさん心配してくれて。私はそれに
笑顔で応えていきながらステージ袖に立つ。

大丈夫、大丈夫。

舞台に立ったらプロだ。失敗は許されない。

歌舞伎終わったら少し長めに休みもらおう。
そう心に思いながらなんとかステージに向かって行った。