紅一点×SnowMan⑤ (ページ3)

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そこから通しのリハーサルが始まる。

基本的に13人で出るんだけど、
桶ダンスだけはさすがにAは参加しない。

ジェシーとマリウスとAが
シリアスなシーンを演じるんだけど。

それがなかなか凄いんだよね。
演技に引き込まれてしまうというか。

ハーフの2人に囲まれていても、
引けを取らないAの顔立ちはすごいと思う。

というか、少し海外の血が入っているような
気がするのは気のせいだろうか。

「ねぇ。」

A『ん？』

通しのリハの後に、気になってAに聞いてみた。

「Aって海外の人の血入ってたりする？」

A『え？なんで？』

「いや。ジェシーとマリウスとのシーンがあまり違和感ないから。」

A『あー。なるほどね。父方の方の祖父がスウェーデン人なの。だからいわゆるクォーター？ってやつだよね。』

やっぱそうなんだ。
だから鼻も高いし、綺麗な顔立ちをしてるんだ。

「やっぱりね。」

A『でも、よく気づいたね。私結構日本人気質強めだから、ほぼ指摘されたことないのに。気づいたの2人目。』

「え？1人気づいたの？」

A『うん。あそこで歌の練習してる人。』

指差す先には、歌の確認をする翔太の姿がある。

「え？翔太？」

A『うん。前に言われた。』

翔太ってAのことになったら
めっちゃ気づくんだな、、、。

好きすぎるじゃん。Aのこと。

それでも報われない思いがあるのかと思ったら、
少し切ない気持ちになった。