紅一点×SnowMan⑤ (ページ19)

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side WATANABE ページ19

風磨と牧さんが出て行った後、部屋に2人きりになる。

A『私が突き落とされた時、姉はどこにいた？』

「え？多分照の隣だと思うけど。」

A『そっか。やっぱりね。』

俺の言葉にAは納得した様子だ。

A『多分、姉が仕組んでると思うんだ。で、あの人の特徴なんだけど、自分では絶対やらないの。絶対人の手を使うんだよね。』

「じゃあ、お姉さん捕まえて話聞いたらいい感じ？」

A『うーん。でも、確証があるわけでもないし、絶対口割らないよ、あの人は。』

「そっか。」

うーん。どうしたらいいかな。
そんなことを考えていると、Aが再び話し始めた。

A『とりあえずは警察に任せるしかないよね。男の方から口を割ってもらわないと。あと、このことはSnowManの他のメンバーには言わないで。とくにひーくんの耳にいれたら大変なことになると思うから。』

「うん、分かった。」

A『あと、明後日の歌舞伎も出るから。』

「は？お前安静にしろって言われてただろ。」

さっき、医者に経過観察のために1
週間は自宅で休めって言われてたのに。

A『けど、理由を説明できないのに、出ないのは嫌。しんどくなったら言うから。』

「、、、分かったよ。でもちゃんと牧さんについてもらうのと、しんどくなったらすぐ俺に言え。」

A『分かった。』

一通り話は終わったので、俺は帰ることにする。
部屋を出て、少し離れたソファに座る風磨と
牧さんに話しかけた。

「風磨。もう話は終わったから。あとはついていてあげて。」

菊『分かった。』

風磨はすぐにAの病室に向かう。

「牧さん。」

牧『はい。』

担当するタレントが怪我をしたことが
よほどショックだったらしい。声に全く覇気がない。

「Aは明後日の歌舞伎出るみたいです。」

牧『ええっ？安静指示でてるのにですか？』

「うん。穴を開けたくないみたいで。なので、ずっとついていてもらっていいですか？」

牧『、、、分かりました。』

「あと、それから、、、。」

俺はAから聞いた話をする。

牧『なるほどですね。分かりました。その、お姉さんには最大級の警戒をしときます。』

「お願いします。」

それから牧さんと軽く話して2人で途中まで一緒に帰る。

本当はAのところに一緒にいてやりたいけど。
それは風魔の役割だから。

俺は少しだけ唇を噛みながら、帰宅した。