紅一点×SnowMan⑤ (ページ18)

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渡『行くぞ。』

「うん。分かった。ありがと。」

なべくんに呼ばれたのでみんなのいるところに向かう。

渡『お前のお姉さん。やばいって言ってたのが分かる。』

「ほんと？だよね。」

渡『何かあったらすぐ言えよ。』

「うん。ありがと。」

牧さんとなべくんが公演中はついていてくれたから、
何事もなく終わることができた。

ちょっと気持ち的に楽になる。

あとは帰るだけだ。
健くんの楽屋に行こうと、
みんなの後ろを歩いていた時だった。

ガシャーン。

窓ガラスが割れる音がする。

牧さんが音のする方に向かって走っていった。

なんか嫌だな。

そう思って私も音のする方に向かって
歩こうとした時だった。

「痛っ。」

突然強い力で腕を引かれる。

何？降り向こうとした時には、
階段から足を踏み外していて。

あ、突き落とされた。
そう思った時には全身に強い痛みと頭に衝撃がはしって、
そのまま意識を失ってしまった。

「んー、、、。」

渡『あ、気づいた？』

「え？ここは？」

菊『病院。とりあえず牧さん呼んでくる。』

目を開けたら白い天井となべくん、風磨の顔が見えた。

体を起こそうとすると、頭と体に痛みが走る。

「いっ、、、。」

渡『おい、寝とけ。お前頭切ってるんだから。』

なべくんがそう言うと、
ベットのリクライニングを上げてくれる。

「怪我したの？」

渡『ああ。頭を少し大きく切ってる。あとは全身打撲。血はそこそこ出たみたいだけど、切り傷と軽い脳震盪だって。あとは打撲。』

「、、、そっか。」

牧『松雪さん！すみません、僕がいながら。』

風磨が部屋の外にいた牧さんを呼んできてくれたみたい。

「大丈夫だよ。」

菊『大丈夫？』

「うん。とりあえずは平気。」

渡『お前、突き落とされた、、、？』

「多分そう。」

菊『誰かわかる？』

風磨に聞かれて私は首を横に振る。

「男の人だと思うけど、顔とかまでは見てない。」

牧『そうですか。』

それからお医者さんに診てもらって、
今日は大事をとって入院することになったけど、
明日には退院できそうとのことだ。

たまたま休演日の日でよかった。

「風磨。」

菊『ん？』

「ちょっとだけなべくんと2人にして。牧さんも外で待っていてほしい。」

菊『、、、。分かった。』

風磨と牧さんが部屋を出る。
私はなべくんに切り出した。