紅一点×SnowMan⑤ (ページ17)

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side YOU ページ17

歌舞伎の公演が始まって、
いつものように楽屋に入ろうとした時、
聞き覚えのある、嫌な声が聞こえた。

「なべくん。私今日別室行くわ。」

『え？なんで？』

「姉が来てる。楽屋に。」

『なるほどね。分かった。』

私は三宅健くんの部屋に行く。

三『ん？どうした。』

「SnowManの楽屋が使えなくて。お借りします。」

元々健くんには、何があった時に
楽屋をお借りしますと伝えていた。

健くんはたった1人の紅一点である私を
よく気にかけていてくれて。

秀明くんが私の姉のことを簡単に話していたっぽい。

秀明くんのところは座長ってこともあり、
人の出入りが多いからとのことで、
こちらに来させてもらうことにしていたのだ。

三『お姉さんって岩本と付き合ってるんだっけ？』

「はい。ですけど、絶対嫌がらせしたいからなんです。あの人に人を好きになる感情はないから。」

三『それもすごいね。』

「とりあえず何されるか分からないので、最大限の警戒はするつもりです。」

雅『私がそばにいれたらよかったんだけど。今日に限って、この後雑誌の仕事入っちゃったのよー。ごめんなさいね。』

三『牧くん、ちゃんとついときなよ。』

牧『分かりました。』

「牧さん。荷物は念のため、優吾に預けるつもりだから。今日来るって言ってたし。」

しばらくして優吾が来たから、
貴重品を含め全てを託す。

「ごめんね、優吾。」

高『いや、大丈夫。風磨には言わなくていいの？』

「逆に来てほしくないの。付き合ってることバレたらすぐに週刊誌に売られるから。」

高『そっか。わり。』

優吾は準備中の私達に気を遣ってすぐに出て行った。

「健くん。」

三『ん？』

「ほんとあの人、何するか分からないので。もし、私に何かあったらごめんなさい。」

三『、、、分かった。何もないようにちゃんと俺達も見とくから。』

「、、、ありがとうございます。」

そこから歌舞伎に向けて支度をしていく。